恐竜・古生物 Q&A

恐竜の卵の化石は、どの種類の恐竜のものかわかるの?

展示室の「抱卵」化石

恐竜の卵は、アメリカやアルゼンチン、フランス、モンゴル、ルーマニア、南アフリカなど世界の様々な所で発見されています。しかし、どんな種類の恐竜の卵なのか分かるものなのでしょうか?

卵の大きさや形だけでは、どんな種類の恐竜が産んだのかはっきりとは分かりません。1920年代に、アメリカ自然史博物館のアンドリュース隊がゴビ砂漠で細長い恐竜の卵の化石を発見した時、どんな種類の恐竜が産んだ卵なのか問題になりました。この時、卵の化石が見つかった周辺から、多くのプロトケラトプスの化石が発見されていたことから、恐らくプロトケラトプスのものだろうと考えられていました。しかし、1990年代に再びアメリカ自然史博物館がゴビ砂漠を調査した時、かつてプロトケラトプスのものではないかと信じられていた同じタイプの細長い卵の中から、オビラプトル類のはいの化石が発見されました。卵の中の胚化石は、種類を知る大きな決め手となります。さらに、巣の中で卵を抱きかかえるような姿勢で発見されたオビラプトル類の成体の化石も発見されています。

このように、卵の中に種類が分かる胚の化石が見つかった場合では、その卵の特徴と恐竜の種類の関係が分かる場合があります。最近では、オロドロメウスやトロオドン、ヒパクロサウルスなどの胚化石も発見されているようです。しかし、まだ幼い胚の化石では、成体に見られるような特徴がまだ現れていないために、その種類を知ることが困難なことが多いのも事実です。また、恐竜の種類によって、卵の形だけでなくからの断面の構造や巣の様式などに違いがあることが少しずつ分かってきています。

(2006/09/07更新)