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「こんにちは〜、龍之進さま。」 |
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「龍之進さま、またおしえてほしいことがあるんだけど。」 |
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![恐竜ものしり 龍之進[たつのしん]](img/mark_tatsunoshin.gif) |
「おぅ、ふたりそろって。今度[こんど]はなんだ?」 |
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「えっとね、恐竜ってたくさん化石がみつかってて、それでたくさんのしゅるいの恐竜がいたってわかるんだったよね。」 |
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![恐竜ものしり 龍之進[たつのしん]](img/mark_tatsunoshin.gif) |
「おお、そのとおりだ。ちゃんと勉強[べんきょう]してるな。」 |
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「というか〜。なんで恐竜って化石になったのかな?って。」 |
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![恐竜ものしり 龍之進[たつのしん]](img/mark_tatsunoshin.gif) |
「はぁ?」 |
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「というか〜。恐竜たちみたいに、『どうか化石になれますように』っておねがいしたらボクも化石になれるかな?」 |
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「発見[はっけん]されたらカッコいい学名[がくめい]をつけてほしいよね!」 |
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「タケシラプトルか、タケシサウルスか、タケシレックスか…。」 |
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![恐竜ものしり 龍之進[たつのしん]](img/mark_tatsunoshin.gif) |
「おいおい。自分[じぶん]が化石になれるかどうかなんざ、それこそおしゃかさまにだって神[かみ]さまにだってわかんねぇさ。きっと発見されてる恐竜たちだって、しぬ時[とき]はおねがいなんてしなかったろうぜ?」 |
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「えぇ〜、そうなの?」 |
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「わかんないなんて、つまんない。」 |
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![恐竜ものしり 龍之進[たつのしん]](img/mark_tatsunoshin.gif) |
「まぁな。だが、むかしむかし大昔[おおむかし]のことなんて、だれもわかんねぇよ。化石になれたのも、『たまたま』だからな。『たまたま』化石になって、『たまたま』この時代[じだい]までのこって、『たまたま』発見されたんだよ。ホント、たまたまってのはおもしろいもんだな。」 |
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「ふ〜ん。…って、龍之進さま、ごまかそうとしてる!」 |
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「ごまかそうとしてる!また『いやあ、わかんねぇもんはわかんねぇんだな』っていうの?」 |
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![恐竜ものしり 龍之進[たつのしん]](img/mark_tatsunoshin.gif) |
「いやあ、わかんねぇもんはわかんねぇんだから、しょうがねぇだろ。」 |
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「あ、いった!」 |
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![恐竜ものしり 龍之進[たつのしん]](img/mark_tatsunoshin.gif) |
「いつもゆうけどよ、学問[がくもん]がいくら進歩[しんぽ]しようとわかんねぇもんはいろいろあるんだよ。じゃぁ、タケシが化石になれるとして、それまでの話[はなし]をしようか。」 |
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「え?ボクが化石に?」 |
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![恐竜ものしり 龍之進[たつのしん]](img/mark_tatsunoshin.gif) |
「さっき化石になりてぇっつったろ?ええっとな。化石になるにはまずタケシが死[し]ななきゃな。」 |
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「ぎゃー!」 |
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「ひとごろし!りゅうごろし!」 |
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![恐竜ものしり 龍之進[たつのしん]](img/mark_tatsunoshin.gif) |
「たとえ話だろうがよ。まあなんかのことで死んだとするわな。普通[ふつう]だったらすぐくさっちまって、どっかいっちまう。あるいは肉食[にくしょく]恐竜がやってきて食[た]べたりとか。まぁふつうだったらのこらんよな。だからよ、化石になるには、こうやってバラバラになる前[まえ]に土[つち]にうまらないといけねぇ。土にうまっときゃ、とりあえずこわれる心配[しんぱい]はねぇからな。」 |
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「ふうん。『とりあえず』なの?」 |
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![恐竜ものしり 龍之進[たつのしん]](img/mark_tatsunoshin.gif) |
「ああ、とりあえずだ。なにしろ、普通にかんがえられるより、すごくたくさんの時がいるからな、化石になるためには。そんなあいだにも、川[かわ]でながされたり、『じしん』がおこるともかぎらねえし。ま、そういったかんじでこわれずに骨[ほね]がのこったとしようや。すごくすごく長[なが]いあいだには、骨にはすこしずつ、まわりの成分[せいぶん]がはいりこんで、すこしずつ石[いし]みたいにかわってくんだ。こんなかんじだな。」 |
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「骨が石にかわるんだ!」 |
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![恐竜ものしり 龍之進[たつのしん]](img/mark_tatsunoshin.gif) |
「あぁ、そうだ。だがな、こうして話はできるんだが、ホントのところはやっぱわかんねぇんだよ。ひとつ『さいせんたん』の学問で化石をつくることができりゃぁ、いろいろとわかるんだろうがよ。まだ成功[せいこう]したってぇ話はきかねえな。」 |
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「そうなんだ…。なぜなんだろう?」 |
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![恐竜ものしり 龍之進[たつのしん]](img/mark_tatsunoshin.gif) |
「さぁな。石にかわっていくのは、ものすごくすこしずつしかダメなんだろうな。そんなものがたくさん発見されるってぇのは、『しぜんのしんぴ』ってのはすげえもんだな。あ、そうそう。いちばん大事[だいじ]なことがのこってたよ。『発見されること』だな。」 |
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「あ、そっかぁ!」 |
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「たしかに発見してもらわなきゃ、そのまま、またうまっちゃうね。」 |
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![恐竜ものしり 龍之進[たつのしん]](img/mark_tatsunoshin.gif) |
「さらにだ。見[み]つけても『あ、これなんだろ』って学者[がくしゃ]さまに見せにいかなきゃ、またそのままだ。西方[さいほう]にある国[くに]の話じゃ、見つけた化石をいえの前にかざってたこともあったそうだからな。『かたちがめずらしい』って。」 |
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「うーん、もったいない。でも恐竜の化石かどうか分かんなかったら、しょうがないのかな。」 |
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![恐竜ものしり 龍之進[たつのしん]](img/mark_tatsunoshin.gif) |
「ま、そういうこった。そういうのを『ふしぎ』とおもってしらべていくことから、学問ってな進[すす]んでいくもんだ。おめぇらもしょうじんしろよ!」 |
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「うん。わかったよ!」 |
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「化石にはなれないかもしれないけど、恐竜学者にはなれるかなぁ?」 |
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![恐竜ものしり 龍之進[たつのしん]](img/mark_tatsunoshin.gif) |
「そら、おめぇたちの心[こころ]がけしだいだな。
よっしゃ!今日[きょう]のなぜなにも、無事[ぶじ]!一刀両断[いっとうりょうだん]! |
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「おみごと!じゃ、またね〜。」 |