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なぜなに
恐竜の「なぜなに」を、なぜなにざむらい龍之進[たつのしん]にきいてみたよ!
とらのまきで、一[いち]から九[きゅう]までの「なぜなに」を一刀両断[いっとうりょうだん]するぜ!
登場人物[とうじょうじんぶつ]
タケシくんマーク タケシ
くん
ナオミさんマーク ナオミ
さん
なぜなにざむらい 龍之進[たつのしん]マーク なぜなにざむらい
龍之進[たつのしん]
第一章 第一章 第三章 第四章 第五章 第六章 第七章 第八章 第九章
第四章[だいよんしょう] 「恐竜はどうやって歩いたの?」
タケシくん 「こんにちは〜、龍之進さま。」
ナオミさん 「龍之進さま、またおしえてほしいことがあるんだけど。」
恐竜ものしり 龍之進[たつのしん] 「おぅ、きょうははやいな。寺子屋[てらこや]はどうした?」
タケシくん 「まっすぐにかえってきたんだよ。分[わ]かんないことがあって。」
ナオミさん 「そうそう。恐竜の絵[え]をかいてくるしゅくだいがでたんだよ。でね、あるいてるようすが、うまくおもいつかなくって。骨格[こっかく]とか、復元[ふくげん]の絵はみんなうごいてないでしょ。あるくときは、あしを前[まえ]と後[うし]ろにかけばいいのかな?」
タケシくん 「ボクは、せっかくだからダンスしてるとこをかきたいんだよね。恐竜のあしって、どのくらいひらくんだろう?ペタ〜ってじめんにつくかな?」
恐竜ものしり 龍之進[たつのしん] 「う〜ん、まぁ絵本の中でならいいけど、ホントのことをいえば、それはちがうわな。じゃ、この骨格の図を見てもらおうか。」
  骨格[こっかく]の図[ず]
ナオミさん 「いつも見[み]てる図[ず]だけどね。」
恐竜ものしり 龍之進[たつのしん] 「きょう見てほしいのは、あしのつけねのところだ。このあしの骨[ほね]、『だいたいこつ』ってんだが、こしのところの骨のところのすきまに、はまってるよな。」
タケシくん 「ホントだ。うまいぐあいにすきまがあるもんだね。」
恐竜ものしり 龍之進[たつのしん] 「このこしのところの骨ってな、3つの骨がうまくあわさってんだよな。上[うえ]にある『ちょうこつ』、下[した]のまえの方[ほう]にある『ちこつ』、下のうしろの方にある『ざこつ』だ。」
ナオミさん 「うんうん。うちにある本[ほん]にもかいてあったよ。」
恐竜ものしり 龍之進[たつのしん] 「それから『だいたいこつ』の上の方は、こぶみたいにつきでてて、あなに入[はい]るんだな。そこでだ。この『だいたいこつ』は、どういうふうにならうごけるか、かんがえてみな。」
ナオミさん 「ええ〜、とはいっても恐竜はあるいてたんだから、まえとうしろにはうごくよね。」
恐竜ものしり 龍之進[たつのしん] 「うんうん。そうだな。」
タケシくん 「そのくちぶりだと、だいかいきゃくで、ペタ〜はムリってこと?」
恐竜ものしり 龍之進[たつのしん] 「そのとおりだ。ゆびをあなにつっこんだ、とかんがえてみようや。つっこんだまま、ぐるぐるとはまわせても、ちがう向[む]きにうごかそうとしたら、ゆびがいてぇか、あなからぬけちまぁな。これがゆびだからいいようなものの、あしだったら『だっきゅう』しちまって、あるくどころか、たてねぇぜ?」
タケシくん 「そ、そうか〜。」
恐竜ものしり 龍之進[たつのしん] 「ダンスはちっとムリだけどよ、恐竜はそういうからだを手[て]に入れて、おおいにはんえいしたんだぜ。ほかの生[い]き物[もの]よりはやくうごけるってこた、たくさんエサをたべられるってことだからなぁ。」
タケシくん 「そうだね!じゃ大昔[おおむかし]の恐竜のほかの生き物は、どうやってあるいてたんだろう?」
恐竜ものしり 龍之進[たつのしん] 「そのあたりの生き物ってぇと、ワニとかトカゲのなかまがそうなんだがな。このからだの正面[しょうめん]からかいた図を見てくれ。」
恐竜、ワニ、トカゲの脚[あし]の図[ず]
「まぁえらくちがうよな。いちもくりょうぜんってヤツだ。恐竜はからだから下にまっすぐにあしがある。ところがワニやトカゲなんかだと、からだのヨコにつきでてあしがある。ワニはムリかもしんねえが、トカゲのあるくようすを見たことはねぇかなぁ。からだのまえとうしろを、みぎにひだりにふりながらあるくんだぜ。あんなうごきかたじゃ、どうがんばってもはやくはうごけねぇ。おまけにあしがみじけぇから、からだをじめんからうかすだけでせいいっぱいだしな。」
ナオミさん 「すごいねぇ、恐竜って。」
恐竜ものしり 龍之進[たつのしん] 「それがあったからこそ、あのだいはんえいだったんだな。ものすごいスピードだったんじゃねぇかな、その昔[むかし]としては。ま、はやくうごくために、もうひとつだいじなものが恐竜にはついてる。」
タケシくん 「ついてる?何が?」
恐竜ものしり 龍之進[たつのしん] 「おっと、いい方[かた]がわるかったな。こたえはしっぽだ。」
タケシくん・ナオミさん 「え?しっぽがついてると、いいことがあるの?」
恐竜ものしり 龍之進[たつのしん] 「生き物のからだで、ムダについてるものなんてねぇよ。きっと何[なに]かのお役[やく]にはたってるのさ。恐竜のしっぽは、はやくうごくお役にたってたんだ。」
タケシくん 「なんかよく分かんないんだけど、龍之進さま。」
恐竜ものしり 龍之進[たつのしん] 「まぁおちつけ。恐竜のしっぽがないすがたってヤツを、ちとかんがえてみな。」
ナオミさん 「とはいっても、恐竜のからだって、からだのうしろはんぶんはしっぽだし。あたまでっかちの、すごくかっこわるいすがたになっちゃうよ。」
タケシくん 「そうだね。なんかまえにたおれちゃいそう。」
恐竜ものしり 龍之進[たつのしん] 「そうだそうだ。恐竜のからだってのは、しっぽがあるから、まえとうしろでうまいぐあいにつりあってんだ。やじろべぇみてぇにな。このちゅうしんが、やっぱりこしにあるんだな。そしてからだをうごかすためのあしもある、と。」
ナオミさん 「なるほど〜。ホントにうまいぐあいにできてるんだねぇ。」
恐竜ものしり 龍之進[たつのしん] 「恐竜があしを上手[じょうず]にうごかして、あるいてたって『しょうこ』は化石にだってのこってる。」
タケシくん 「あっ、あしあと化石だね!」
恐竜ものしり 龍之進[たつのしん] 「おぅ、よくおもいだしたな。そのとおりだ。あしあと化石もたくさんのこってるんだが、なかにはなんぽものこっているものもある。あるいているあしあとからは、どのぐらいのはやさだったかまでわかるんだぜ。ま、ちとむずかしい『計算[けいさん]』をしなきゃならんのだがな。」
ナオミさん 「へぇ〜。じっさいには見れないけど、はやさは分かっちゃうんだ。ふしぎ。」
恐竜ものしり 龍之進[たつのしん] 「そういや、恐竜の中にはイグアノドンのなかまみてぇに、2ほんあしででも、4ほんあしででも、どっちでもできるヤツがいたってことも、あしあと化石からは分かるな。」
タケシくん 「手の骨からだけじゃ、分かんないの?」
恐竜ものしり 龍之進[たつのしん] 「ホントにあるくのにつかったかどうかまでは、分かんねぇな。せいぜい、そうらしいってことまでだ。」
ナオミさん 「そうなんだ。よーし、さっそく恐竜みたいにはやくかえって、しゅくだいをかいちゃおうっと!」
恐竜ものしり 龍之進[たつのしん] 「おぅ!がんばれよ!
 よっしゃ!今日[きょう]のなぜなにも、無事[ぶじ]!一刀両断[いっとうりょうだん]!」
タケシくん・ナオミさん 「おみごと!じゃ、またね〜。」
2本足や4本足で歩いた
ワニやトカゲの仲間は体[からだ]の横[よこ]からつきでた4本の足で体を支[ささ]え、おなかをするようにしながら歩きますが、恐竜は違[ちが]っていました。恐竜の足は人間[にんげん]と同[おな]じように体の真下[ました]にすっと伸[の]びていて、腰[こし]を中心[ちゅうしん]に頭[あたま]と尻尾[しっぽ]でバランスをとって、とてもきびんに動[うご]くことができたと考[かんが]えられています。4本の足で歩いた種類だけでなく、2本足で歩いたものや、イグアノドンの仲間のように、ときには2本足で、ときには4本足で歩いたものもいたようです。
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