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なぜなに
恐竜の「なぜなに」を、なぜなにざむらい龍之進[たつのしん]にきいてみたよ!
とらのまきで、一[いち]から九[きゅう]までの「なぜなに」を一刀両断[いっとうりょうだん]するぜ!
登場人物[とうじょうじんぶつ]
タケシくんマーク タケシ
くん
ナオミさんマーク ナオミ
さん
なぜなにざむらい 龍之進[たつのしん]マーク なぜなにざむらい
龍之進[たつのしん]
第一章 第一章 第三章 第四章 第五章 第六章 第七章 第八章 第九章
第七章[だいななしょう] 「恐竜はかぞくでくらしていたの?」
タケシくん 「こんにちは〜、龍之進さま。」
ナオミさん 「龍之進さま、またおしえてほしいことがあるんだけど。」
恐竜ものしり 龍之進[たつのしん] 「おぅ、おいらはこっちだ。んで、今日[きょう]は何[なん]だ?」
タケシくん 「あのね。恐竜もかぞくでくらしてたのかなぁって。」
ナオミさん 「んでもね。そういうことは化石にならないとおもうし。ふたりではなしても分[わ]かんないから龍之進さまのところにきたの。」
恐竜ものしり 龍之進[たつのしん] 「おぅおぅ、おいらがたよりか。うれしいこといってくれるねぇ。んで恐竜かぞくのはなしだったな。ふむ。ナオミは『しょうこ』としての化石がないって、いってたな。でも、ちゃぁんとあるんだよ。それどころか、あの北谷[きただに]からも『しょうこ』の化石は発見[はっけん]されてんだぜ。」
タケシくん 「へぇー、あの北谷で!」
ナオミさん 「やっぱ北谷ってすごいところなんだねー。」
恐竜ものしり 龍之進[たつのしん] 「そうだな。んで『しょうこ』の化石だが、フクイラプトルのものだ。」
タケシくん 「え?フクイラプトルって、1たいしか見[み]つかってないんじゃなかった?」
恐竜ものしり 龍之進[たつのしん] 「復元[ふくげん]されたのは、たしかに1たいの骨[ほね]からだろうけどな。じつはそれよりほかにも、フクイラプトルの骨は発見されてるんだぜ?このうつし絵を見てみな。」
成長段階[せいちょうだんかい]の大腿骨[だいたいこつ]
タケシくん 「これが発見された化石なの?北谷で?」
ナオミさん 「あ、大[おお]きさはちがうけど、形[かたち]はにてる。」
恐竜ものしり 龍之進[たつのしん] 「にてる…、にてるよなぁ、たしかに。パッと見は、ちがうところもありそうだがな。これを研究[けんきゅう]した学者[がくしゃ]先生[せんせい]によるとよ、まがりぐあいとか、いくつかでっぱりがあるが、それがついてるばしょなんかがよ、大きさとのわりあいでピッタリらしいんだな。」
タケシくん 「へぇー、すごいね!恐竜の子供[こども]がいたんだ!」
恐竜ものしり 龍之進[たつのしん] 「もうひとつある。こっちは『うで』の骨だ。」
成長段階の上腕骨[じょうわんこつ]
ナオミさん 「うわー、ホントにそっくりだね。大きさがちがうだけだ!」
恐竜ものしり 龍之進[たつのしん] 「だろ?こんなのはあしあと化石にもあるんだぜ。見てみな。」
大[おお]きなあしあと化石
大[おお]きなあしあと化石
小[ちい]さなあしあと化石
小さなあしあと化石
「こっちはどっちもフクイラプトルじゃなくって、イグアノドンのなかまのあしあとだがよ。」
タケシくん 「右[みぎ]のは小[ちい]さくて、かわいいあしあとだね。このぐらいだとからだの大きさはどれぐらいなんだろう?」
恐竜ものしり 龍之進[たつのしん] 「骨がでてこねぇからな。まぁ、わりあいからいえば1mってとこかねぇ。」
タケシくん 「1m?こんなに小さいのに、わりとあるんだね。」
恐竜ものしり 龍之進[たつのしん] 「おっと。その1mのだいたいはんぶんは、しっぽだ。からだのかんじは、そうだなぁ、そこらへんにいる犬[いぬ]っころぐれぇじゃねぇかな。さっきのフクイラプトルなんかも、いちばんのチビは、そんくれぇだな。そんで、このフクイラプトルいっかにゃ、アニキがふたりもいてだな。チビよりも、すこしずつデカかったってぇわけよ。復元[ふくげん]の図[ず]をちぢめてかいてみると、こんなかんじになるかねぇ。」
大[だい]・中[ちゅう]・小[しょう]のフクイラプトルの図
ナオミさん 「へぇー、すごいね!やっぱり恐竜もかぞくでくらしていたんだね!」
恐竜ものしり 龍之進[たつのしん] 「おぅよ。無事[ぶじ]!一刀両断[いっとうりょうだん]!…でしめてぇところではあるんだが。」
タケシくん・ナオミさん 「えぇー、なに、何なの?」
恐竜ものしり 龍之進[たつのしん] 「化石からだけじゃぁ、やっぱホントにかぞくでくらしてたかどうか、きめることはできねぇんだ。」
タケシくん 「え?じゃぁ、いままでのはなしって、なんだったんだよ。」
恐竜ものしり 龍之進[たつのしん] 「いやいや。『しょうこ』はいろいろあるんだが、きめてにかけるんだよ。れいの骨、これがかぞくの骨って、どうしてきめられんだ?ちかくでバラバラにくらしてても、大水[おおみず]で川[かわ]までながされりゃ、となりあって化石になることだってある。あしあとだって、いっしょにあるいていた、なんて見てないのにどうしていえんだ?」
タケシくん・ナオミさん 「…ムリです。」
恐竜ものしり 龍之進[たつのしん] 「そういうこった。わかってる『しょうこ』を見てれば、くらしてたってのもなっとくがいく。そうそう、北谷からはタマゴの化石も発見されてるんだ。タマゴってこた、恐竜の『す』があったってことだ。恐竜の中には赤[あか]ちゃんをすこし大きくなるまでエサをはこんでやってたことがわかる『す』の化石があったりするしな。恐竜時代[じだい]の北谷にも、そんな『す』があったってかんがえても、いいよなぁ。」
ナオミさん 「そこまでわかってるんなら、そうきめてもいいんじゃないの?」
恐竜ものしり 龍之進[たつのしん] 「まぁな。だが、おいらたちは、化石しかしらべるもんがねぇからよ。ぜったいこうだ、とおもってても、ひとつちがう『しょうこ』がでただけで、あっさりひっくりかえっちまう。おもしろいはなしだからってとびつくのが、いちばんあぶねぇ。こういうことは、しんちょうに、しんちょうにやんのさ。」
タケシくん 「なーんか、龍之進さまらしくなーい。このまえもお祭[まつ]り広場[ひろば]で…。」
ナオミさん 「ちょっ、タケシ!それ…。」
恐竜ものしり 龍之進[たつのしん] 「んん〜?まぁ、おめぇのおっ母[か]さんにめんじて、きかなかったことにするぜ。
 よっしゃ!今日[きょう]のなぜなにも、無事!一刀両断!」
タケシくん・ナオミさん 「おみごと!じゃ、またね〜。」
恐竜ものしり 龍之進[たつのしん] 「…タケシは、おいらの仕事[しごと]てつだってってくれるよな、あぁ?」
タケシくん 「ひー!ナオミちゃん、たすけて〜…。」
かぞくで暮[く]らしていたかはわからない
足跡[あしあと]や骨などの化石から、植物[しょくぶつ]を食べる恐竜の中に群れで行動[こうどう]するものがいたことは昔[むかし]から考[かんが]えられていたのですが、最近[さいきん]では肉食[にくしょく]恐竜の中にも群れで行動するものがいたと考えられるようになっています。
例[たと]えば、勝山[かつやま]の発掘現場[はっくつげんば]でも、成長段階[せいちょうだんかい]の違[ちが]ったフクイラプトルの腕[うで]や足[あし]の骨がいくつも見つかっていて、群れで行動した証拠[しょうこ]のひとつになるかもしれないと考えています。
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