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なぜなに
恐竜の「なぜなに」を、なぜなにざむらい龍之進[たつのしん]にきいてみたよ!
とらのまきで、一[いち]から九[きゅう]までの「なぜなに」を一刀両断[いっとうりょうだん]するぜ!
登場人物[とうじょうじんぶつ]
タケシくんマーク タケシ
くん
ナオミさんマーク ナオミ
さん
なぜなにざむらい 龍之進[たつのしん]マーク なぜなにざむらい
龍之進[たつのしん]
第一章 第一章 第三章 第四章 第五章 第六章 第七章 第八章 第九章
第九章[だいきゅうしょう] 「恐竜にもオス・メスっていたの?」
タケシくん 「こんにちは〜、龍之進さま。」
ナオミさん 「龍之進さま、またおしえてほしいことがあるんだけど。」
恐竜ものしり 龍之進[たつのしん] 「おぅ、今日[きょう]は何[なん]だ?ヘンなことききにきたんじゃねぇだろうな。」
タケシくん 「ヘンなことじゃないよ。恐竜のことだよ。えっとね、恐竜にもオス・メスっているよね?もちろん。」
恐竜ものしり 龍之進[たつのしん] 「あぁ、もちろんだ。」
ナオミさん 「でね、どうやってしらべるのかな?って。恐竜におちんちんがあるかどうかなんて、分かんないだろうし。」
恐竜ものしり 龍之進[たつのしん] 「お、そうだな。たしかに、おちんちんは化石として、のこらねぇわな。というか、にくとかのやわらかいところは、ぜぇんぶ、くさっちまう。」
ナオミさん 「でしょ?恐竜のオスとかメスとか、分かるほうほうってないかなぁ。」
恐竜ものしり 龍之進[たつのしん] 「あぁ。そもそもオスとかメスのちがいってな、ほとんどやわらかいところだしなぁ。…ってもったいつけるのも、なんだな。ようするにだ。分[わ]かるヤツもあるってこった。すこしだけどな、化石として『しょうこ』がのこってるヤツがある。」
ナオミさん 「え?ホント?どんなのがあるの?」
恐竜ものしり 龍之進[たつのしん] 「おなかにタマゴをもっまま、発見[はっけん]されたっちゅう恐竜があるんだ。小[ちい]さな肉食[にくしょく]恐竜だったかな。タマゴをおなかにもってたってぇこた、とうぜんメスだな。つまりはだ。その肉食恐竜については、オスかメスか、わかるようになったってこった。おしいのは、そういうのは、いまんところそいつだけなんだよな。」
ナオミさん 「んん。そっかぁ。」
恐竜ものしり 龍之進[たつのしん] 「ま、タマゴつきの恐竜を発見できるように、がんばって学者[がくしゃ]さまめざしてくれ。おうえんするからよ。」
タケシくん 「ほかには、分けられるような『とくちょう』って何[なに]かないの?」
恐竜ものしり 龍之進[たつのしん] 「いちおうはある、おんなじ恐竜でも、骨[ほね]にはおおかれすくなかれ、ちがいがあるからな。でもいっとくがよ、どっちがオスで、どっちがメスってのは分かんねぇんだぜ。」
タケシくん 「いいから、いいから。」
恐竜ものしり 龍之進[たつのしん] 「よっしゃ。じゃこっちの図[ず]を見[み]てくれ。」
ランベオの頭部[とうぶ]
「こいつはランベオサウルスってぇ恐竜のあたまの骨の図なんだがな、形[かたち]がずいぶんちがうよなぁ。」
タケシくん 「ホントだ!オスってかいてある方は、とっきが、うしろにすごくのびてるよ。」
ナオミさん 「へぇ。ここまでちがっても、おなじ恐竜でいいんだね?」
恐竜ものしり 龍之進[たつのしん] 「あぁ、ほかの『特徴[とくちょう]』もちゃんとしらべてるからな。それでな、オスのつの、というかとっき、ずいぶんりっぱだとおもわねぇか?」
タケシくん 「うん、そうだね。めだつよ。」
恐竜ものしり 龍之進[たつのしん] 「そう!それだ。オスどもはその、めだつからこそ、りっぱなとっきをもったと、かんがえられてるんだ。そうやってオスのほうが、めだつすがたなのは、いま生[い]きてるほかの生き物[もの]にも、けっこういるんだぜ。あぁ、クジャクってぇトリ、しってるかなぁ。キレイなハネを、おうぎ形[がた]にひろげるトリだ。このキレイなハネをもってんのは、オスだけなんだぜ?」
ナオミさん 「えー!そうだったんだ。」
タケシくん 「あはは。キレイな方がオスだなんて、人間[にんげん]とぎゃくだね。」
恐竜ものしり 龍之進[たつのしん] 「あっはっは。たしかにな。まぁなんでこんなことをするかというとだな、メスにプロポーズするために、りっぱだとか、カッコいいだとかを、見せつけたいわけよ。りっぱで強[つよ]いオスだったら、まもってもらえるだろうしな。」
ナオミさん 「ふーん、オトナのじじょうってかんじ。」
恐竜ものしり 龍之進[たつのしん] 「いやいや。生き物にとっちゃ、ちゃんとしそんをのこせる、ってのは生きてくのとおなじぐらい、だいじなことなんだぜ。どの生き物も、まじめにかんがえてて、いろいろとくふうをしてる。恐竜だっておんなじってこった。」
タケシくん 「恐竜も、生き物のひとつってことだね。」
恐竜ものしり 龍之進[たつのしん] 「おっ!いいこというねぇ。ま、恐竜ってな、めだつから、ついちがうふうに、かんがえちまうけどよ。おいらたちとおんなじように、この世[よ]に生[せい]をうけて、お天道[てんとう]さまのもとで生きてたってこった。もっとも大昔[おおむかし]のはなしだし、いまは見れねぇけどな。」
タケシくん 「うん、そこだけがざんねん。」
恐竜ものしり 龍之進[たつのしん] 「だがな。どんな生き物だったか、しらべる楽[たの]しみをくれるじゃねぇかよ。
 よっしゃ!今日[きょう]のなぜなにも、無事[ぶじ]!一刀両断[いっとうりょうだん]!」
タケシくん・ナオミさん 「おみごと!じゃ、またね〜。」
いた
カスモサウルスという角竜[つのりゅう]の仲間では角[つの]の幅[はば]が、ランベオサウルスではトサカの形がオスとメスとで違[ちが]うのではないかといわれています。体[からだ]の中に卵[たまご]をもったまま発見されたりすれば、確実[かくじつ]にメスだということができるのですが、ほとんどの場合[ばあい]、骨だけになった化石からオス・メスを見分けるのは難[むずか]しいようです。
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