調査区域を掘り進む

こんにちは。千秋です。福井恐竜発掘調査レポート2013、それでは始めさせていただきたいと思います。

先週8月12日から17日も天候に恵まれ、発掘作業を進めることができたようです。ただ、試練の一週間であったようで、ほとんど「アタリ」には恵まれなかったとのことです。

先々週、掘削していた場所がこちら。ここから手前に掘り進めて、この足下は下の層が出されています。崖面を見ますと、上からここまでが先々週までの層準、そして薄く黒っぽくてもろい層がはさまり、その下の青緑の層へ続きます。黒っぽい層には多少化石が含まれていたようですが、青緑の層からは無かったとのことです。こんな感じの層からも化石が出ることがあるのですが。

ここから少しずれた層準。ここでやっと化石が出だしたとのこと。ん、見事なまでに石の中に貝が埋まっていますね。層準や場所が変われば――。ん?ここ。化石が出ていたようです。最初気付きませんでした。層準や場所が変われば、出方も変わる。化石が入っていないことを確かめるのもまた、調査のうちですが。

さてハンマー隊の様子です。今たたいているのは先々週の続きの岩。貝はたくさん出て、カメ化石も立派なものが出ています。こんな骨化石も。

さ、ひとつの区画の石を割り終わったようで、重機が岩をさらいます。これらの石も他の区画と混ざらないよう石袋につめられていきます。今度の区画の石は期待できるのでしょうか。ひとつ、大発見といきたいですね。といったところで今日の発掘レポート、終わりにしたいと思います。ではでは。

(千秋利弘)

© 2013 Fukui Prefectural Dinosaur Museum.
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