アジア恐竜国際シンポジウム福井2014年3月21日~23日開催
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招待講演者 Guest Speakers

招待講演者フィリップ・J.カリー 博士 (アルバータ大学)
Philip J. Currie (University of Alberta)

アルバータ大学の生物学科のフィリップJ.カリー教授は、肉食恐竜に関する世界的な権威で、160本以上の学術論文や20以上の一般向けの本を執筆し、数多くの学生を教育しています。専門分野は絶滅爬虫類の成長や多様性、肉食恐竜の形態学、鳥類の起源などで、カナダやアルゼンチン、中国、モンゴル、インドネシア、南アフリカ、北極圏や南極などで発掘を行っています。カリー教授の学問への貢献や冒険的精神に対して、カナダのアルバータ州や数多くの団体から賞が贈られています。


招待講演者パスカル・ゴドフロア 博士 (王立ベルギー自然史研究所)
Pascal Godefroit (Royal Belgian Institute of Natural Sciences)

王立ベルギー自然科学研究所のパスカル・ゴドフロア上席研究員は、アジアやヨーロッパの恐竜、特に原始的な鳥脚類やハドロサウルス類の研究を行っています。また、アジアの北極圏で暮らしていた恐竜やジュラ紀の海生爬虫類、ヨーロッパ中部から見つかる三畳紀後期の哺乳類なども研究しています。ベルギーやフランス、ルーマニア、ロシア、中国などで発掘を行い、研究成果は100本以上の学術論文として発表されています。

講演題目   シベリア産のジュラ紀新鳥盤類の羽毛状構造とウロコについて


招待講演者マーティン・サンダー 博士 (ボン大学)
Martin Sander (University of Bonn)

ボン大学の古脊椎動物学のマーティンP.サンダー教授は、これまでに150本以上の学術的な論文や専門書に執筆し、主に中生代の海生爬虫類の記載や、骨の構造から絶滅脊椎動物の生活史や進化を調べる研究を行っています。2006年には小さな島で暮らしていた恐竜が環境に適応して小型化したことを明らかにし、2004年からは竜脚類が大型化できた原因を探る国際的なプロジェクトの研究リーダーをつとめています。またボン大学の博物館での学芸員の経験から、一般向けの教育活動に熱心で、アメリカ自然史博物館やパリの自然史博物館で開催された竜脚類の特別展示「ティタンズ―世界最大の恐竜たち、科学で巨大化を解明する」の監修も行っています。

詳しくは:  http://www.steinmann.uni-bonn.de/institut/bereiche/palaeontologie/mitarbeiter/sander-martin-1/sander-martin をご覧ください。

講演題目  骨の微細構造を使った、新疆ウイグル自治区産マメンチサウルスの年齢推定


招待講演者デイヴィッド・J.バリッキオ 博士(モンタナ州立大学)
David J. Varricchio (Montana State University)

モンタナ州立大学のデイヴィッド・J.バリッキオ準教授は、恐竜の卵や子育て、小型の非鳥類型獣脚類や鳥類、化石形成論(タフォノミー)を専門に研究を行っています。主に北米や中国の化石を用いて研究を行い、一部の非鳥類型獣脚類ではオスが抱卵していた可能性が高いことや、原始的角竜類の子育て、一部の恐竜が巣穴を作っていたことなどを明らかにしてきました。研究の成果としておよそ90編の学術論文をネイチャーやサイエンスなどの科学雑誌に発表しています。

講演題目  アジア産恐竜卵化石の豊富さとその理由:中国浙江省天台盆地での例


招待講演者徐星 博士 (中国科学院古脊椎動物古人類研究所)
Xu Xing (Institute of Vertebrate Paleontology and Paleoanthropology)

1969年生まれ。中国科学院古脊椎動物古人類研究所教授。
北京大学卒業、中国科学院古脊椎動物古人類研究所で博士号を取得。ロンドン地質学会の名誉会員と英国自然史博物館の名誉研究員。
専門は中生代の恐竜における系統分類。現在は羽毛恐竜の進化や発達に焦点を当て、鳥類の起源を研究している。中期から後期ジュラ紀の中国各地およびモンゴル のゴビ砂漠から発見された40種以上の新種恐竜を記載し、100編以上の論文をネイチャーやサイエンスなどの科学雑誌に発表している。

講演題目  全ての恐竜に羽毛はあったか?