恐竜・古生物 Q&A
恐竜の卵の化石は、どの種類の恐竜のものかわかるの?
産んだ恐竜の種類がわかっている卵化石は、いくつか知られています。なぜわかったかというと、卵の中に生まれる直前の子ども(胚 )の化石が入っていたからです。このような例は、獣脚類 (メガロサウルス上科、テリジノサウルス科、オビラプトロサウルス類、トロオドン科)、“カモノハシ竜”のなかまのマイアサウラやヒパクロサウルスが挙げられます。オビラプトロサウルス類の中には、おなかの中に産む前の卵が残された化石や、卵を守るように巣の上に覆いかぶさった姿の化石も見つかっています。
そのほかにも、アロサウルス科・ドロマエオサウルス科といった獣脚類や、ティタノサウルス形類・マッソスポンディルス科といった竜脚形類 、角竜 のプロトケラトプスなど、その種類の卵だとわかるものが見つかっています。
卵を抱いた状態で見つかったオビラプトロサウルス類(シチパチ)の化石