Ⅰ「トリケラトプス」のゾーン
3本の角と頭部の後ろに広がる襟飾り(フリル)が特徴的なトリケラトプス。モンタナ州では、子どもから大人までの多くの段階の標本が発見され、その角とフリルが「戦うためには使用されなかった」という新しい学説が提唱されました。本邦初公開となる2メートルを超える実物頭骨を中心に紹介していきます。
- 主な展示資料
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- 2メートルを超えるトリケラトプスの頭骨(実物)(本邦初公開)
- 幼体(子ども)から成体(大人)の成長による変化が分かる頭骨
- トリケラトプスのアニマトロニクス
Ⅱ「ヒパクロサウルス」のゾーン
頭に盛り上がったトサカのような構造を持つヒパクロサウルス。その機能は、音を発生するものだったと考えられています。成長によりどのように形が変化するのか?また、どのように音が変わっていくのか、ということを恐竜アニマトロニクスで紹介します。
- 主な展示資料
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- ヒパクロサウルスの幼体(子ども)から成体までの頭骨
- 幼体(子ども)から成体(大人)の成長による変化が分かる頭骨
- ヒパクロサウルスの子どもと大人のアニマトロニクス
Ⅲ「パキケファロサウルス」のゾーン
分厚いドーム型の頭を持つパキケファロサウルス。異様に大きく厚い頭頂部は、互いにぶつけ合うためと考えられてきました。しかし頭部は、それには耐えきれない構造であることが判明しました。また装飾の違いから別の種と思われていたパキケファロサウルスを含む3種が、実は成長段階による差だったという新説を紹介します。
Ⅳ「ティラノサウルス」のゾーン
ティラノサウルスはプレデター(捕食者)なのか?スカベンジャー(屍肉食動物)なのか?まだ一致を見ない注目の話題に、ホーナー博士が新説を提唱します。モンタナ州から発見された本邦初公開となる世界最大のティラノサウルスの実物頭骨を中心に紹介します。
- 主な展示資料
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- 世界最大のティラノサウルスの頭骨“MOR008”(実物)(本邦初公開)
- ティラノサウルスの幼体(子ども)と亜成体の頭骨
- ティラノサウルスの歯形が残るトリケラトプスの腰の骨(実物)
- ティラノサウルスの全身骨格“ワンケルT.レックス”
- 全長12メートルのティラノサウルスのアニマトロニクスなど
そのほか
お楽しみはもうちょっと続きますよ。大迫力の恐竜骨格やロボットたちを見たあとは、記念撮影をしたり、ロッキー博物館スタッフによる解説ビデオを見たり、自由研究にも役立つ恐竜情報をしらべたりしてみよう。クイズや体験映像コーナーもありますよ。また忘れずに特別展の図録もお求め下さいね。
- コーナー紹介
- ビデオキオスクのビデオ紹介(各4分程度、1~5と6~11が自動再生)
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- コンクリーション
話:ベッキー・シャッフ(モンタナ州立大学 古生物学専攻) - 進歩した古生物学研究:大学院での研究
話:ティム・クレランド(ノースカロライナ州立大学 大学院生) - それは岩石?それとも化石?
話:ベッキー・シャッフ(モンタナ州立大学 古生物学専攻) - 博物館へ運搬するための化石ジャケットの作り方
話:カリル・ピーチ(コーネル大学 古生物ボランティア) - LIDER(3Dレーザースキャナー)と古生物学
話:ジャック・ホーナー博士(ロッキー博物館キュレーター)とネルス・ピーターソン - 恐竜の発掘現場に現れた分子古生物学ラボ
話:ジョン・C・フォウンライン博士(ノースカロライナ州立大学海洋地球大気圏科学 学科長)とメアリー・シュワイツァー博士(同大学 准教授(古生物学)) - 個体発生
話:ジャック・ホーナー博士(ロッキー博物館キュレーター) - 恐竜の骨の中の何組織(化石に残されていたすばらしい話)
話:ジャック・ホーナー博士(ロッキー博物館キュレーター)とメアリー・シュワイツァー博士(ノースカロライナ州立大学海洋地球大気圏科学 准教授(古生物学)) - 恐竜を探す
話:ベッキー・シャッフ(モンタナ州立大学 古生物学専攻) - タフォノミー
話:ジャック・ホーナー博士(ロッキー博物館キュレーター) - 化石を見つける方法
話:マーク・B・グッドウィン(カリフォルニア大学バークレー校 古生物博物館 副館長)
- コンクリーション