世界初公開となる中国遼寧省産翼竜ダーウィノプテルスをはじめ、世界初公開の翼竜数種類を含む翼竜標本約50点、その他の動植物の標本約70点を展示し、内容により6つのゾーンに分けられています。
■イントロダクション&初期の翼竜たち

翼竜とはどのような動物なのか、同じ飛行する脊椎動物である鳥類やコウモリとはどのように異なるのかを紹介します。さらに三畳紀後期の世界で最も古い翼竜や翼竜の祖先と考えられている動物についても紹介します。
- 展示資料(展示標本数:8点)
- 最古の翼竜であるエウディモルフォドンやプレオンダクティルスの化石
■ドイツ・ゾルンホーフェンの翼竜

翼竜や始祖鳥の化石産地として古くから有名なドイツのゾルンホーフェン。ゾルンホーフェンから見つかった皮膜の跡の残る保存の良い翼竜の化石や始祖鳥について紹介します。さらにジュラ紀後期のゾルンホーフェンで翼竜と共に暮らしていた、魚や水棲トカゲなどの化石も展示します。
- 展示資料(展示標本数:約20点)
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- ゾルンホーフェンの実物翼竜化石(ランフォリンクス、クテノカスマ等)
- 始祖鳥化石(複製)、始祖鳥復元骨格
- 魚、トカゲ、エビなどのゾルンホーフェン産動物化石
■中国遼寧省の翼竜

中国の遼寧省からはジュラ紀中期から白亜紀前期までの翼竜化石が近年続々と発見されています。その中には翼竜のミッシングリンクといわれるダーウィノプテルスや、卵を胎内にもつメスのダーウィノプテルスの化石など翼竜研究を大きく進展させた標本があります。これらの貴重な実物の翼竜標本を中心にジュラ紀中期の遼寧省の環境を復元したジオラマや映像を用いて、翼竜がどのように進化したのか、翼竜のオスとメスでどのような違いがあったのか、恐竜との繁殖方法の違いなどについてわかりやすく紹介します。
- 展示資料(展示標本:約50点)
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- 翼竜のミッシングリンク、ダーウィノプテルス(世界初公開)
- 胎内に卵を持つメスのダーウィノプテルスの化石(世界初公開)
- ジュラ紀中期の遼寧省の復元ジオラマ
- 初めて全身の色が復元された恐竜アンキオルニスの化石と生体復元模型
- 成体と幼体が混在する恐竜の巣の化石(実物)
■ブラジル・アラリペ盆地の翼竜&翼竜の食性

ブラジルのアラリペ盆地からは、他の翼竜産地と異なり三次元的に保存された翼竜の化石が見つかります。特徴的な歯を持つ翼竜の頭骨の展示を通じて翼竜が何を食べていたのかについて紹介します。同時にアラリペ盆地から産出する動植物の化石も展示します。
- 展示資料(展示標本:約25点)
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- 櫛のような歯を持つ翼竜プテロダウストロの食事姿勢復元骨格
- 最大のトサカを持つ翼竜タラッソドロメウス
- アラリペ盆地の翼竜(タペジャラ、ケアラダクティルス等)
■北米・ニオブララ層の翼竜&翼竜の歩き方・着地・離陸

翼竜の足跡化石を展示し、足跡からわかってきた翼竜の歩き方や着地の仕方を紹介します。また有名なプテラノドンに代表されるアメリカ・ニオブララ層から発見される翼竜や同じ時代から発見される鳥類についても紹介します。CGによる映像や復元骨格により、翼竜が四本足全てを用いて離陸していたという新しい仮説についての紹介も行います。
- 展示資料(展示標本:約10点)
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- オスとメスのプテラノドンの復元骨格
- 四本足による離陸姿勢で復元された翼竜復元骨格(ニクトサウルス)
- CG映像による翼竜の四本足離陸仮説の紹介
■白亜紀末の巨大翼竜&日本の翼竜

白亜紀末には翼開長10mに達する巨大な翼竜が登場します。これらの巨大なアズダルコ科の翼竜について生体復元模型などによる紹介をします。また、日本で発見された翼竜の化石や福井県勝山で発見された翼竜の足跡等を展示します。
- 展示資料(展示標本:8点)
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- 翼開長10m!巨大翼竜ケツァルコアトルスの生態復元模型
- 中国産アズダルコ科翼竜チェージャンゴプテルス
- 福井県勝山市で発見された翼竜足跡化石(プテライクヌス・ニッポネンシス)
■アミューズメントゾーン

キッズの皆さんならずとも、特別展の標本や解説を集中して見てしまって疲れた頭をリフレッシュして楽しんでいってくださいね。キッズイベントも開催します。
- 体験コーナー
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- 巨大翼竜と大きさくらべ
- 飛び出す翼竜の「トリックアート」
- AR仕掛け絵本体験など

大人用と子供用があり、特別展の見どころ解説や、押さえておくべきおもしろ知識を聞くことができます。ぜひご利用ください。1台500円です。