博物館の出版物
「翼竜の謎 -恐竜が見あげた『竜』」

2012年の特別展「翼竜の謎 -恐竜が見あげた『竜』」は、中生代の復元画などでよく知られた存在でありながら、「空飛ぶ恐竜?」「鳥の祖先?」などと誤解を受けている翼竜を主役に引っ張り出して、その「謎」にせまるものです。
翼竜は恐竜とほぼ同時期に誕生し、ほとんどの恐竜とともに絶滅しました。翼竜は骨が細いため化石として残りにくく、種類や生態、奇妙な頭など、翼竜は謎だらけでした。ところが近年、中国遼寧省から非常に質の良い翼竜化石の発見が相次ぎました。今回の特別展ではそれらから謎解きをしています。特別展をご覧になった方は、「翼竜の謎」を解明するピースが埋まっていくのを感じたことでしょう。
この図録には、特別展で紹介した標本や図版・解説などを収録し、関連するコラムなども掲載しています。
著者 | 久保 泰(福井県立恐竜博物館) |
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発行 | 福井県立恐竜博物館(2012年7月6日付発行) |
価格 | 1,000円(A4版オールカラー、116ページ) |