常設展示

恐竜博物館はドーム型の常設展示室をもち、その展示面積は4,500㎡です。広大な無柱空間には、所狭しと恐竜骨格や化石、標本、ジオラマ、復元模型などが展示されており、恐竜をはじめとする地質・古生物の世界を堪能する事ができます。

展示室は「恐竜の世界」「地球の科学」「生命の歴史」の各ゾーンに分けられ、それぞれ見ごたえある特色ある標本、工夫を凝らした展示を見る事ができます。

「Googleマップ」の「ストリートビュー」で、恐竜博物館の館内もご覧いただけます。館内がどのようになっているのかご覧になってみてください。

展示室

恐竜の世界

恐竜の世界

恐竜は中生代の間、1億6000万年間にもわたって地上に君臨した生物です。この間、恐竜たちは実に多種多様に進化していきました。恐竜は大変興味ある存在でありながら、多くの事がよくわかっていませんでした。

恐竜博物館では、竜盤目・鳥盤目あわせて44体もの全身骨格が展示されており、そのうちの10体は実物の骨格です。「恐竜のくらし・からだ」というコーナーでは、恐竜が卵から生まれてくる様子や食性についてを紹介しています。また、中国四川省の中生代の情景を実物大に再現した巨大ジオラマや対面スクリーンのダイノシアターで、失われた恐竜時代を体感することができます。

日本とアジアの恐竜

日本とアジアの恐竜

アジアでは初期から絶滅期までの恐竜が産出しており、これだけで分類ができるほどの豊富な種類が発見されています。近年、新しい種類の恐竜が続々と発見されており、世界の恐竜研究者から熱いまなざしで見つめられています。また、日本でも今や19の道・県から恐竜が発掘され、新たな発見報告が新聞をにぎわせています。

ここでは、福井県から発見された獣脚類のフクイラプトル、鳥脚類のフクイサウルス、そしてニッポノサウルスの骨格を中心に、これまで国内で発見された恐竜化石などを展示し、日本の恐竜時代を明らかにします。また、アジア地域の最新の調査の様子を紹介しています。

地球の科学

地球の科学

生命を生み出した地球は、複雑なメカニズムで躍動を続けています。私たちの地球観は古代から現代にまでに大きく変化してきました。地球を理解しようとする研究は、陸域の観察から、深海や地球内部へと研究領域を広げていき、最近では宇宙までもが研究の対象となっています。

このゾーンでは、地球科学の歴史、陸域と海の堆積物、堆積物に埋積された化石、地球を構成する岩石、鉱物や宝石などを、系統的に展示しています。

生命の歴史

生命の歴史

46億年におよぶ長い地球の歴史の中で、生命は進化と絶滅を繰り返してきました。化石をはじめさまざまな地球科学の情報から、私たちは地球や生命の歴史について大変多くのことを知ることができます。

このゾーンでは、生命が海に現れ地球の環境を変えていった歴史、脊椎動物の誕生から繁栄の歴史、陸上に進出した脊椎動物と植物の関わりの歴史などを時間の流れにそって展示しています。特に、原寸大のジオラマ展示を通して、生命の歴史の中でも最も重大な事件のひとつである、生物の陸上への進出をわかりやすく紹介しています。

ダイノラボ

ダイノラボ

ダイノラボは、参加体験型の展示がされた部屋です。ティラノサウルス・レックスの全身骨格を部屋の中心にすえ、それを取り囲むように「回廊」が設置されていて、あらゆる角度から骨格を観察できます。また触れることができる化石や、化石を使ったクイズボックス、「研究室」らしく運び込まれたばかりの珍しい化石など、見どころいっぱいです。

その他の展示

化石クリーニング室

化石クリーニング室

化石は、発見された時には岩の中に埋まっています。この化石の周りの岩を取り除く作業をクリーニングといいます。化石を岩ごと持ち帰り、この部屋で取り出すのです。本来、研究作業の一環である化石クリーニングですが、当館では特別に常時公開しています。北谷の発掘現場から産出した化石などが、実際にここでクリーニングされています。

エントランスホールの1階と2階部分にある窓から、この作業の様子を見ることができます。

ダイノギャラリー

恐竜は、しばしば芸術家によって生き生きとした姿が描かれています。これまで、世界中の多くの画家によって恐竜が描かれ、恐竜が一般に親しまれてきました。エントランスホール1階にあるダイノギャラリーでは、恐竜に対する関心を高め、理解を深めていけるよう、著名な画家が描いた多数の「恐竜画」の原画やリトグラフ、精巧に復元された恐竜模型の数々を展示しています。

ビデオライブラリー

ビデオライブラリー

エントランスホール2階エントランスにあるビデオライブラリーには6台のモニターを設置しています。

ビデオライブラリーでは、当館研究員がオリジナルに制作した映像をオンデマンドに視聴できます。映像では、展示では触れられなかった内容や国内外の研究の様子や研究者のインタビューにより、詳しくわかりやすく紹介しています。「恐竜」「生命誌」「地球誌」の3つのテーマにわかれて、様々なタイトルの映像を用意しています。

[ビデオライブラリー 収録タイトル一覧]🔽

恐竜図書室

恐竜図書室

恐竜や地質・古生物学に関する図書を備えた場所で、博物館3階 (企画展期間中は、2F研修室)にあります。図鑑や専門書で分からなかったところを調べたり、普及書や絵本をお子さまと一緒にご覧になるのはいかがでしょうか。

また自然史・科学関係のビデオ上映や恐竜折り紙の説明もおこなっております。ちょっとした休憩にもご利用ください。


福井県立恐竜博物館
所在地:
〒911-8601
福井県勝山市村岡町寺尾51-11
かつやま恐竜の森内
TEL:
0779-88-0001(代表)
 
0779-88-0892(団体受付)

©2000 - Fukui Prefectural Dinosaur Museum.