中国では1990年代前半から新発見が相次ぎ、羽毛を持った恐竜や原始鳥類など、これまでとは異なる新たな恐竜像は、私たちに大きな衝撃を与えています。
その中国で、アジア初の始祖鳥類化石が発見されました。ドイツを中心にヨーロッパでしか発見されなかった始祖鳥の発見だけに、鳥類起源の解明上とても重要な標本です。今回、中国地質科学院地質研究所の協力により福井で世界初公開されることになりました。
始祖鳥(Archaeopteryx)――。教科書にもかならず載っていて、誰もがその名前を知っている最初の鳥類です。しかしまだ世界中で9体しか発見されていません。
今回そのうち比較的保存状態の良い1体(実物標本)がドイツから福井にやってきます。発見場所の名前から「アイヒシュテット標本」と呼ばれる化石です。始祖鳥の標本は、進化生物学上非常に貴重なため、海外へ持ち出され展示されることは滅多にありません。始祖鳥の実物を見ることができる貴重なチャンスとなります。
アジアとヨーロッパの鳥類誕生時代の環境を、保存良好な実物標本で紹介します。
主な展示標本(予定)