炎天下での発掘作業をしています

青空の恐竜化石発掘現場
青空の恐竜化石発掘現場

こんにちは。発掘での日焼けで両腕が痛い千秋です。

発掘開始から1週間。台風が来たりその影響で現場作業がなかなかできませんでしたが、本日ようやく現場入りすることができました。また、今年は大学生の調査補助員の参加がようやくできて、にぎやかな発掘現場です。

ハンマー隊の様子
ハンマー隊の様子
標本箱には発見された化石の数々が
標本箱には発見された化石の数々が

恐竜発掘調査としては、恐竜化石が含まれる地層の岩を重機で大割りしながら化石を探す〝前線〟と、前線で見つからなかった岩をさらに小さく小割りしながら化石を見つけていく〝ハンマー隊〟とに分かれて作業していきます。ハンマー隊では炎天下の中、みんな黙々とハンマーを振るったり、割った石の表面をルーペで見たりしています。叩いている石は、ボーンベッドと呼ばれる恐竜化石が含まれているはずの石。真剣に化石がないかどうか、観察をしていました。

私も今日はハンマー隊の一員として発掘に参加しましたが、登録できる化石はなかなか見つかりませんね。貝化石は見つかるのですが。水分補給してリフレッシュして、取り組みます!

前線の様子。手前は足跡化石面
前線の様子。手前は足跡化石面
重機の掘削場所では何がある?
重機の掘削場所では何がある?

では前線の様子です。前線では土砂の除去作業が行われています。第四次恐竜化石調査の目標だった下流側壁面の一番下のボーンベッド。その最後を掘削しているようですが、土砂ということは表土の除去でしょうか。前線担当者に話を聞いたところ、一応はボーンベッド相当層だとのこと。しかし地層がグズグズに割れていて、岩の状態でなくてもはや土砂です。とは言え化石が含まれている可能性は大なので、水で洗い流した後に、化石を確認する予定だそうです。下の地層はそこまでグズグズではないそうなので、いつも通りの重機での大割りができそうです。土の中はとかく実際掘ってみるまで状態が分からないから困りますね。

土砂の状態のボーンベッド相当層
土砂の状態のボーンベッド相当層
岩になっている層準まで重機で撤去します
岩になっている層準まで重機で撤去します

といったところで今回のレポートはここまでとさせていただきます。ではでは。

(千秋利弘)
トップに
戻る