福井県の恐竜発掘
第一次恐竜化石発掘調査
1989年より5年間、福井県は「福井県恐竜化石調査事業」として、恐竜化石の発掘調査を行いました。発掘現場は、福井県勝山市北谷に分布する中生代の手取層群赤岩亜層群とよばれる地層です。発掘は「層面法」という方法で行いました。この方法は、重機等を使って地層に平行な面を少しずつ露出させ、化石の有無を確認していく方法です。
重機によって取り出された岩石は、全国から集まった調査員によって、ハンマーとタガネを使った手作業で、1個ずつ化石がふくまれているか確認します。
現場で確認された化石は、博物館に運ばれ、クリーニングといわれる作業によって、岩石からていねいに取り出されます。この発掘調査により、イグアノドン類をはじめとした約300点にのぼる恐竜化石や足跡化石が発見されました。
発掘現場全景
重機を使った発掘現場
1m四方のグリッドの設定作業
調査員の手作業による化石の確認
獣脚類の末節骨
イグアノドン類の歯骨
大型獣脚類の足跡化石
発掘で明らかになった恐竜の足跡面