福井県の恐竜発掘
第三次恐竜化石発掘調査
福井県は、第一次、第二次の発掘調査に引き続き、福井県勝山市北谷において、第三次恐竜化石発掘調査を行いました。
第一次、第二次と広げてきた地層面を崖の奥へさらにほりこみ、2007年から2010年までの第三次調査では約1400平方メートルを調査し、3000点を超える標本を発見することができました。
2007年に竜脚類の四肢骨などや、小型獣脚類の骨格が、2008年にはオルニトミモサウルス類の末節骨や哺乳類の化石が、2010年にはフクイサウルスとは異なるイグアノドン類下顎が発見されるなど、多大な成果を得ることができました。
竜脚類にはフクイティタン・ニッポネンシスと学名を付け、羽毛恐竜と思われる小型獣脚類は全身骨格の復元を行いました。第三次までの調査で、6種類の恐竜(学名が付けられた3種を含む)の存在を明らかにすることができました。
発掘現場全景(2007年)
調査員による化石の確認作業
発掘状況を逐次記録していく
岩を小さく割っての確認作業
フクイティタン(上腕骨)
フクイティタン(尺骨)