■ダイノサウ・タイ(タイの恐竜)

イサノサウルス

「タイで恐竜?!」ピンとこない方も多いと思います。アジアではモンゴルや中国などが恐竜産地として有名です。しかし、ここタイ王国も実は有力な恐竜産地で、三畳紀後期から白亜紀前期の恐竜化石が発見されているのです。三畳紀後期のナンフォン層から発見された最古の竜脚類のひとつである「イサノサウルス」、産出状態が現場保存されている白亜紀前期サオクア層の竜脚類『プゥイアンゴサウルス』、肉食恐竜ではティラノサウルス類の『シャモティラヌス』やスピノサウルスのなかま『シャモサウルス』など、多くの恐竜が発見されています。


■タイの発掘現場をビデオでご紹介

11月下旬に共同発掘調査現場を訪問いたしましたので、ビデオにてご紹介したいと思います。

この発掘現場は、共同調査の相手方である珪化木鉱物資源博物館から数km離れた場所にあります。トウモロコシやキャッサバ畑の間を歩いていきますと、耳慣れた重機の音が聞こえだし、発掘現場へたどり着くことができます。


■共同恐竜発掘調査レポート第2号

作業員の様子

早いもので発掘調査も半ばを迎えようとしています。"冬"とはいえ、連日30度を超える暑さと強い日差しの下での作業のために皆真っ黒に日焼けしています。

この発掘現場では、昨年と同様に地層を観察して骨を発見する「前線」と、前線から運ばれてきた岩石を細かく割って化石を探す「ハンマー」、そして、見つかった化石を仕分けして記録する「レジスター」とに分かれて作業を行っています。...