ていねい、かつ慎重に発掘

8月に入った発掘現場
8月に入った発掘現場

こんにちは。千秋です。

およそ一週間ぶりの発掘現場にやってきました。台風の襲来にともない今朝方は雨だったようで、地面が濡れています。とは言え、現場での作業には影響ありません。

先週までとはかなり前線の高さが下がっていますね。学生さん達も少しずつ増えてきました。前線での水まきとジョレンでの土砂掻きが行われていて、地層面の確認も行われています。これでやっと福井の発掘現場らしくなってきましたね。

アイアンで岩を大割りする
アイアンで岩を大割りする
ジョレンでの面出し作業
ジョレンでの面出し作業

割った岩の確認作業
割った岩の確認作業
植物の幹(?)の表面の斑点模様
植物の幹(?)の表面の斑点模様

重機が地層の岩を大割りし、調査員が割れた岩の面を確認し、さらに重機で割り、確認の繰り返しで作業は進んでいきます。岩の面にはほとんど化石らしき物が顔をのぞかせることはなく、気持ちがダレてしまいそうです。が、それでも割れる一瞬に目線を走らせ、化石を発見してく様はさすがです。

ところで、岩の掘削を行う重機のアイアンが新調されていますね。重機のアタッチメントなのですが、より大きくパワーアップしたようなので、作業効率もアップしたことでしょう。また重機のお尻にはフクイラプトルの骨格がプリントされています。無骨な重機ですが、ちょっとしたチャームポイントですね。これを見る子供たちの目も一層輝くことでしょう。

今日のハンマー隊
今日のハンマー隊
岩の表面に顔を見せる巻き貝
岩の表面に顔を見せる巻き貝

カメ化石
カメ化石
発掘現場から対岸の野外博物館をのぞむ
発掘現場から対岸の野外博物館をのぞむ

一方、ハンマー隊の方も学生さんが増えてきました。前線から大量に岩が送られてきても大丈夫でしょう。今週の化石の傾向としては魚のウロコがわりと見つかっているようです。先週は巻き貝がよく出ていましたが、今週は2枚貝でしかもあまり壊れていない物がわりと見つかっているようです。もちろん骨化石や歯の化石も少ないながら見つかってはいますよ。

現場で写真を撮っていたら、雨がポツリポツリと降ってきました。幸い本降りにはならずにすみましたが、台風襲来もありますし、山の天気は不安定ですね。今日は暑いと言うよりジメジメした雰囲気。熱中症に気をつけて、発掘、がんばっていきましょう!

(千秋利弘)

© 2014 Fukui Prefectural Dinosaur Museum.
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