こんにちは。千秋です。
くもりだったり雨が降ったりとハッキリしない天気が続きますね。今日の午前中はひどい雨で現場作業は中止、博物館でのハンマー作業を行いました。午後は雨が上がって現場へ行くことができ、今年度調査の仕上げをすることができました。気温こそそこまで上がらないものの、湿度が高くむしむしした状態です。
今日も前線の重機が動いていません。前線の足跡(仮)面はキレイに片付けが終わって、あとは撤収を残すのみのようです。調査員たちは違う層準の黒い頁岩層を割っていました。細かい泥岩質の岩で、うまく叩くと層理面にそって板状にキレイに割れてくれます。その面に植物などが残されていれば良好な標本となるのですが、なかなか化石が入っていないようですね。岩は薄い層が幾重にも重なっていて、そのどれかにはもしかして付いているのかも知れません。全ての層を剥がすことは不可能なので、割れれば化石の面で剥がれやすいという説を信じるしかないのでしょう。
さてハンマー隊のようすです。昨年の最後でも見たあの保管袋に、掘削した石を入れていました。割り残した石がどのような状況で出た石か、来年分かるようにするためですね。その他の隊員たちはハンマー作業を継続しています。発掘作業は今日限り。明日は撤収作業の日です。最後まで気合いを入れて叩いています。とは言え今日は低調だったようで、発見リストもさみしい感じでした。
さあ、作業終了です。調査員の皆さん、お疲れ様でした。とりあえずケガもなくたいした問題もなく無事終了することができました。ご協力感謝です。長いようで短い35日間でしたが、色々と成果があったのではないでしょうか。それについては後日、まとめて館から正式に報告がなされるものと思います。それまでしばしお待ちください。
発掘事業は2016年までのあと2年間。来年は最後の足跡(仮)面を除去して、その下にあるはずのボーンベッド層へ掘り進めるのでしょう。今からワクワクしますね。乞うご期待です。さて今年度の発掘調査レポート、更新はここまでとさせていただきます。ではでは。