こんにちは。千秋です。
当館の恐竜発掘調査のようすをご紹介している福井恐竜発掘調査レポート。今年もはじめさせていただきたいと思います。
2022年度の発掘期間は7月25日㈪から9月3日㈯まで。昨年までと同様、ボーンベッド(骨化石が多く含まれている地層)を川の下流方向へと掘り進めていきます。
今日は午後から記者説明会が行われました。毎年恒例となっていますが、地元報道関係者に発掘調査開始にあたり行う現地説明会です。
調査箇所(“前線”と呼んでいます)で実際に重機を動かして岩を割り、化石があるかどうか調べるようすを撮影してもらったり、足跡化石面で昨年発見していた足跡化石について説明をしたり、報道の方の質問に答えたりとしていました。
続いて“ハンマー隊”の場所にやって来ました。ハンマー隊は前線で確認を終えた岩石をさらに小さく小割りして化石を探す作業員のことです。
こちらでは主任研究員の柴田が報道陣に発見された化石標本を見せていました。2〜3㎝ほどの立派な竜脚類の歯が岩から見えています。これは前線での発見でしょうか。素晴らしい化石です。
2013年にはじまった第四次調査も10年経過しました。第四次調査は今年で終了し、来年からは五次に向けた準備期間に入るとのことです。第四次でも色々と成果がありましたが、ヨロイ竜やオルニトミモサウルス類などまだ一部しか見つかっていない化石の追加標本をぜひに期待したいところです。
ハンマー隊では昨年掘削した岩を取り出して叩いているようですが、それなりに化石が見つかっているようです。テンバコには発見された化石が集められていました。
といったところで今回のレポートはここまでとさせていただきます。ではでは。