こんにちは。千秋です。
今日の天気は曇り。時折日差しが出ることがあるものの風もあり、過ごしやすい発掘現場です。気温としては35℃近くなっていることでしょうが、体がつらいほどではありませんでした。この状況につれて化石もバンバン発見したいところですが、こればかりは運の要素が強いもの。巡ってくるチャンスを逃さないよう、集中力は絶やさないよう頑張って発掘していきます。
さて、ハンマー隊の様子です。また前線から新しい岩が来ております。こういう時の恒例、高圧洗浄機で泥を洗い流します。その後は全員で岩の表面を観察します。おや?何か気になる化石が見つかったのでしょうか、ひとつの岩に隊員が集まっています。
今日もテンバコには発見された化石でいっぱいになっていますね。テンバコに納められた化石は博物館へ運ばれ、化石の取り出し作業(クリーニング作業)に回されます。クリーニング作業のようすは、博物館エントランスホール1階のクリーニング室の窓から見学できます。今年の化石も重要そうなものからクリーニングされていると思います。博物館にお越しの際には、こちらの見学もぜひどうぞ。
今日の私の成果は、ワニの歯と棒状の骨化石。歯の化石はいいですね、キラリと光っていて。石を観察した瞬間に分かるところもいいです。棒状の骨化石は直径1cmほどの円柱状です。埋まっている部分がどこまで長さがあるか分かりませんが、骨端が残っているといいですね。
さて前線の様子です。ハンマー隊の作業場所に前線からちょくちょく新しい岩が運ばれてきているなと思えば、化石があまり出ていないのだとか。岩の表面チェックをしてもすぐ見終わってしまうので、ハンマー隊に岩を持ってくる頻度が高いとのこと。昨日は骨化石がぼちぼち見つかっていると言っていたのに。化石が均一に入っているのではなく、ムラになっているという事でしょうか。
岩にスプレーでマーキングしているのは、他の発掘ポイントの岩と混ざらないようにするため。同じ地層でも網目(グリッド)状にポイントを設定して、化石産出の記録をしているからです。明日のハンマー隊はこれらの岩を割るのでしょうね。
といったところで今回のレポートはここまでとさせていただきます。ではでは。