■タイの恐竜博物館

シリントーン博物館入口

タイでの恐竜化石発掘調査も大詰めを迎えています。今回は番外編的に、タイの別の恐竜博物館を紹介したいと思います。

タイのコラート高原地域からは数多くの恐竜化石が発見、発掘されています。発掘現場のあるここナコーン・ラチャシーマから北西に車で約4時間のところ、カラシン県サハットカンにタイで最も有名な恐竜博物館「シリントーン博物館」があります。

シリントーン博物館でまず迎えてくれる恐竜(シャモサウルス)

シリントーン博物館は、2008年に開館した新しい博物館ですが、ここには、過去25年以上にわたるタイの恐竜発掘調査で発見されたイサノサウルス、プゥイアンゴサウルス、シャモサウルス、シャモティラヌスなどの恐竜化石のほとんどが収蔵されています。また1994年に発見されたプゥイアンゴサウルスの発掘現場をそのまま保存・展示しています。

シリントーン博物館内の展示(プゥイアンゴサウルス)
発掘現場をそのまま保存してあります

博物館の周辺には、他の恐竜化石産地や足跡化石群、レピドテス(魚)の産地などもあり、今でも発掘調査を行なっています。

シリントーン博物館から西に車で約3時間、コンケン県プーウィアン国立公園にも恐竜博物館「プーウィアン恐竜博物館」があります。恐竜の骨格のほか、実物大の恐竜がいるジオラマの世界は子どもたちにも大人気です。公園内では発掘現場が見学できるようになっています。

プーウィアン恐竜博物館の実物大ジオラマ
プーウィアン国立公園内の恐竜発掘現場が保存され、見ることができます

さて、こうした恐竜博物館の周りには必ずといっていいほど、実物大恐竜の模型があり、雰囲気をかもし出しています。周辺の町にもたくさんの恐竜の模型があり、町や県を挙げて恐竜で盛り上がっているような気がしました。

プーウィアン恐竜博物館の裏にいました
シリントーン博物館のお庭です

(野田芳和)