今年の発掘調査スタートです!

恐竜化石発掘現場をながめる
恐竜化石発掘現場をながめる

こんにちは。千秋です。

今年の発掘調査スタートしました!期間は7月26日から9月4日まで。昨年に引き続き、ボーンベッド(骨化石が多く含まれている地層)を川の下流方向へと掘り進めていきます。

さて、発掘のメインとなるボーンベッドの岩石を取り出す場所、通称“前線”に重機がやって来ました。さっそく重機でボーンベッドの岩を割っていきます。割れ面には骨化石がいくつも顔をのぞかせています。今年の幸先も良さそうです。

報道陣による取材
報道陣による取材

午後からは発掘開始の記者説明会が行われました。毎年恒例となっていますが、発掘調査事業の概要、調査の手順についてや、調査する地層についての説明を話されていました。記者の方からは現場のようすや今年度調査に向けての抱負について質問があったようです。

ハンマー隊で1日作業してみて
ハンマー隊で1日作業してみて

今日は1日、ハンマー隊として調査に参加しました。ハンマー隊とは、“前線”で確認を終えた岩石をさらに手作業で小割りしていって化石の有無を確認する人員のことです。前線から少し離れた平らな広場に岩石が置かれていて、それをひたすら小割りしていくのです。小割りという力仕事と、化石があるかないかの確認という集中力がいる仕事を交互に続けなければなりません。さらには炎天下でも化石を判別するために外で作業しなければならず、地味に体力が消耗します。

それで化石の発見があれば疲れも吹き飛ぶのですが、今日担当した石は運悪く“ハズレ”だったらしく骨化石どころか貝化石さえ見つからない始末。「化石が無いことを明らかにすることもまた調査」で、地層によってはこういうこともあるものです。次こそは“アタリ”の石に巡り合いたいものです。

といったところで今回のレポートはここまでとさせていただきます。ではでは。

(千秋利弘)
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