今年も発掘調査の準備がはじまりました

青空の恐竜化石発掘現場
青空の恐竜化石発掘現場

こんにちは。千秋です。

当館の恐竜発掘調査のようすをご紹介している福井恐竜発掘調査レポート。今年もはじめさせていただきたいと思います。

さて間もなく今年の発掘調査がはじまるとのことで、そのための準備が進んでいます。

早々に梅雨明けした北陸地方は、連日高温が続いております。ここ福井県勝山市北谷町にある恐竜化石発掘現場も同様の天気です。

発掘調査の現場事務所
発掘調査の現場事務所
ハンマー隊の作業場となる場所
ハンマー隊の作業場となる場所

現場付近の広めの場所には発掘の拠点となる現場事務所が設置されています。ここは現場管理と発掘資材道具の置き場であるとともに調査員の休憩の場でもあります。また、現場そばの広めの場所にはテントが設置されていて、ここが石の小割りをするハンマー隊の作業場となることを示しています。野外恐竜博物館にすでに訪れたことがある方は、場所など思い浮かべていただければと思います。

近くで見た昨年までの調査箇所
近くで見た昨年までの調査箇所
現場から見た野外恐竜博物館
現場から見た野外恐竜博物館

昨年までの調査箇所をながめてみます。広く出された足跡面が奥まで続いています。草が生えだしていますが、足跡らしきへこみがあちらこちらに見受けられます。ここをずっと面出しをしていった去年の苦労が見えた気がしました。

ふりかえって野外恐竜博物館を見てみます。ちょうど野外恐竜博物館のお客様がこちらを見ているようです。現場からは距離的にこのような感じで見えています。間もなく発掘調査がはじまりますが、野外恐竜博物館ツアーに参加すると現場で実際に調査しているようすが見られますよ。

足跡面の調査をしていました
足跡面の調査をしていました

現場奥ではちょうど研究職員の築地さんが足跡面の確認をしていました。彼の足下には見事な鳥脚類の足跡が。しかも連続歩行です。さすが1年たってしまってフレッシュさは失われていますが、3本の指がしっかりと確認できる標本です。

今年の発掘でもこのような素晴らしい標本が発見されることを切に願っています。

(千秋利弘)
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