臨時休館中でも発掘は実施中

丘の上を掘り下げています
丘の上を掘り下げています

こんにちは。千秋です。

全国で新型コロナウィルスが猛威を振るっている昨今ですが、8月6日の福井県緊急事態宣言発出を受け、恐竜博物館は24日㈮まで臨時休館することとなりました。ただし発掘調査については来館者と接触のない業務ですので、変わりなく続けられています。

もっとも天候には勝てず、台風だったりそれに伴う前線が通過したりといった雨風の時には、作業は中止せざるをえません。今日も午後から雨が降り始めて作業は中断となったため、館へ戻ってこうしてレポート執筆をしています。

さて前線ですが、先週までと同様、丘の上を掘り下げています。写真で見ると少しラインが下がっていますが、見た目で大きな変化はありませんね。おざなりには発掘作業はできないので、必然的に「ゆっくり」となってしまいます。作業の様子を聞くと「土木作業のようだ」とのことで、めぼしい標本は見つかっていないのでしょうか。とはいえ毎日標本箱がいくつも使われているので全く出ていない訳ではないのでしょう。

ハンマー隊の場所が移動
ハンマー隊の場所が移動

さてハンマー隊ですが、場所が移動となりました。もともとの平地にあった岩がほぼ割りつくされたからです。新たな場所は前線にほど近い川のそば。場所的には狭いですが、テントと発掘道具も移して再スタートです。ポイント・層準ともにこれまでと同じだとのことで、同様に発見できるものと期待しています。

中央の黒いテカリがウロコ化石
中央の黒いテカリがウロコ化石
骨化石の標本箱
骨化石の標本箱

こちらの石は大きめのままで、石というより岩です。さっそくハンマー隊作業に取りかかります。岩の周りを観察してから、少しずつ割って中身を確認していきます。今日はタイムアップまでにカメ化石を2つと魚のウロコ化石を見つけることができました。ただハンマー隊の標本箱にはたくさんの標本が入っています。私が取りかかった石がやっぱり良くなかったのでしょうか。最初にもっと貪欲に「出そうな石」を探すと良かったのかも知れません。しようがない次こそは!

といったところで今回のレポートはここまでとさせていただきます。ではでは。

(千秋利弘)
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