大学生が実習に訪れました

ボーンベッドを調査中
ボーンベッドを調査中

こんにちは。千秋です。

日本列島付近に停滞している前線の影響で全国的に雨がちな今日この頃です。ここ福井県勝山市の発掘現場においても同様で、毎日お天気アプリとにらめっこしながら発掘現場に出かけています。

回収された大小のカメ化石
回収された大小のカメ化石
崖面にもカメ化石の残りがあった模様
崖面にもカメ化石の残りがあった模様

さて前線ですが、カメの甲ら化石がたくさん出てきたので、ちょっと掘削はストップしているとのこと。経緯としては掘削してる箇所ではなくて、その脇の崖付近でまず化石を発見。周囲を捜索したところ破片をたくさん回収するとともに、崖面にもカメ化石が残っているのを発見したのだそうです。これはカメ化石専門の薗田さん大喜びですね。素晴らしい。

崖面を間近で見て観察しています
崖面を間近で見て観察しています

さて今週、発掘現場には福井県立大学の実習で大学生たちが来ています。その名も「古脊椎動物学実習」。福井県立大学には恐竜学研究所があって大学院として古生物学コースを開講していますが、大学院生ではなく学部生でも受講できるのがこの実習です。(福井県大学連携センターでも開講)

学生たちはグループに分かれて、発掘現場崖面の地層の様子をスケッチをしたり、実際に崖面にまで来て地層の状態を観察したり、ハンマー隊の一員として発掘作業をしたりと、福井県ならではの実習をがんばっていたようです。

大雨の中の前線
大雨の中の前線

さてハンマー隊ですが、雨が降ると作業に困ります。テントは立てていますが基本屋外作業なのです。というのも化石を判別するのに明るさが必要で、曇っているとルーペで見る石の状態が全然分からなくなります。くわえて雨粒が降ろうものなら、表面が濡れて判別どころではありません。といっている間に本降りになってきました。また今日もお昼過ぎで作業中止です。前線要員は続けて作業するようですが、ハンマー隊は博物館に帰ります。

といったところで今回のレポートはここまでとさせていただきます。ではでは。

(千秋利弘)
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