化石がぞくぞくと顔を出し始めました

はじめまして。研究職員の中山です。

私は今年の4月より、恐竜博物館で働いていて、貝類の生態などを専門に研究しています。今回が初めての発掘調査ということで、一体どんな化石が見つかるのか!?新しい恐竜化石は出てくるのか!?などと太古の生物に思いをはせながら、日々、発掘をしています。さて、本日も前線組とハンマー隊に分かれ発掘を行っています。

前線では、引き続きボーンベッドと呼ばれる化石が密集している地層を重機を使って発掘し、骨化石がないかどうかを慎重に探しています。現在発掘している場所のボーンベッドは風化の影響が大きく、骨化石を見つけるのは非常に難しいため、前線の発掘は経験が長い職員や学生さんが中心に担当します。

一方、ハンマー隊は、前線から運んできた石を慎重に割って化石を探しています。石を割ってみると、左の写真(赤点線)のような骨化石が出てきました!骨の形状から、あばらの骨(肋骨)と推定されます。

また、骨化石以外にも私の専門分野である貝類もたくさん見つかります。風化が激しい石ではありますが、たまに右の写真のような殻の模様がきれいに残っている二枚貝も見つかります。写真の貝は殻の表面に明瞭なジグザグ模様があるのが特徴で、発掘現場でもよく目にする貝の一つです。このような貝類化石は、恐竜が生息していた環境などが推定できることから大変重要な化石です。

以上、貝類研究者 中山がお伝えしました。それではまた。

(中山健太朗)

トップに
戻る