植物や貝の化石にも愛を!

どうもこんにちは。研究職員の湯川です。

暑い日が続いておりますが、骨化石は相変わらずたくさん見つかっております。前線でも、ハンマー隊でも黙々と作業をしており、皆さんの恐竜を発見したい真剣な気持ちが伝わってきます。もちろん私も恐竜の骨が見つかった時は、とてもドキドキします。しかし、それ以上に植物化石が見つかった時は、ドキドキが止まりません。

今日は米粒よりも小さな種の化石が見つかりました(少しドキドキ)。貝化石と同じく、こういった化石は恐竜が生息していた環境を復元するにあたって重要な情報になります。

あいにくボーンベッドからは、保存の良い植物化石はあまり多く見つかりませんが、数点見つかるだけでも本当に貴重な情報を得ることができます。

学生の皆さんには、恐竜に対する愛情のほんの少しでも、植物や貝にも向けてほしいなと思っておりますが、実際はすべての化石に対して平等に愛を注いでくれております。

その証拠にたくさんの貝化石が採集されており(愛情がなければ採集してくれないわけではありません)、中山研究員の今後の研究に期待がもてます。

発掘現場からは、恐竜などの脊椎動物の骨化石以外にも、植物や貝、昆虫といった化石も見つかってきています。今後、恐竜が生息していた周辺の環境が徐々に明らかにされていくと思います。

みなさま、恐竜以外にも愛を。

(湯川 弘一)

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