台風一過の恐竜化石発掘現場

まだまだ暑い日は続いています。

しかし、お盆を過ぎたあたりからは曇天の日もあり、北谷の現場は以前よりも過ごしやすくなってきました。ここ最近は化石を見つけることにより集中できたのではないでしょうか。

8月上旬までの酷暑は正直、発掘に適した日とは言いがたいもので、あのまま続くと発掘隊員は倒れてしまうのではと心配でした。

さて、8月23日午後には台風20号が接近した影響もあって、我々はにわか雨に遭遇します。まだその時は遠い台風なのですが、その夜から翌日午前にかけて暴風雨圏内に入ることがほぼ確実となりました。早々に現場のテントをたたみ、強風に備えます(図1)。案の定、各地で被害が出るほど、夜から朝まで雨と突風が続きましたが、北谷では24日午前から発掘が再開できました。

化石を含む岩石はハンマー隊によって順調に処理されています。次々と化石が見つかり(図2)、発掘の前線から運び出された次の岩塊も用意されています(図3)。一方、発掘の前線では大きな岩をひっくり返すと骨の化石が見つかるので(図4)、慎重に岩石を掘り進んでいます(図56)。

9月上旬まで発掘の様子を野外恐竜博物館からは見学できるので、機会あれば是非ともご覧ください。

(宮田 和周)

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