恐竜・古生物 Q&A

学名はどうやって決めるの?

すでに発表されている種と区別できなければ(どれかと同じであれば)それと同じ名前になり、区別できる(どれとも異なる)ようであれば新種として新たな学名がつけられます。名前を決めようとする人自身が、学術雑誌などの出版物にその生き物の特徴と新しい学名を発表することで、正式に新種の学名として認められます。

また学名を付ける際は、動物/植物それぞれの名前を付けるためのルール(命名規約)に従わなければなりません。このルールでは、学名(種名)には「属名」と「種小名」という2つのパーツが必要だとしています。学名はその生き物の特徴や産地、時代、採集者名などにちなむことが多く、例えば、フクイラプトルやフクイサウルスは「福井」県に、フクイラプトルの種小名であるキタダニエンシスは化石が発見された勝山市「北谷」に、フクイサウルスの種小名テトリエンシスは地層の名前(「手取 てとり 」層群)にちなんでつけられています。「エンシス(ensis)」は「場所」をあらわす言葉です。

学名の構造。

学名の構造。種名は属名と種小名の2つからなっています(二名法)。基本的にはラテン語やギリシャ語が用いられます。より正式に書くときは、この後に記載論文(種に名前を付けた論文)の著者と出版年を続けます。例:Fukuiraptor kitadaniensis Azuma & Currie, 2000

(2020/12/22更新)

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