恐竜・古生物 Q&A
恐竜はなぜ大きくなったの?
恐竜が大きくなった理由については、いくつかの説がありますが、まだはっきりとした答えは出されていません。最近の例として、恐竜の後ろ脚の構造に恐竜が大きくなった理由があるのではないかとする説があります。
恐竜は、トカゲやワニのように腹ばい姿勢ではなく、鳥や哺乳類 のように後ろ脚が体の下に向かって伸びる「直立姿勢」に進化した生き物です。また、恐竜の後ろ脚は人間のようにかかとを地面につけず、爪先立ちの状態で歩いたり走ったりしていました。ある研究では、直立姿勢の動物の中でも、恐竜のような爪先立ちをする動物の方が体は大きくなりやすい、とされています。もしかしたら、恐竜の足のつき方が当時の他の爬虫類 とは異なっていたことが、恐竜の体が大きくなっていった原因かもしれません。
恐竜の直立姿勢。恐竜ではないユーパルケリアやマラスクスと異なり、恐竜であるヘレラサウルスの骨盤には太ももの骨の突起が入る穴が開いていて、そこから後ろ脚がまっすぐ下に伸びます。これが恐竜に共通する「直立姿勢」で、四足歩行の恐竜でも同じように後ろ脚が胴体のまっすぐ下に伸びる「直立」の形になります