恐竜・古生物 Q&A
生まれたときの恐竜はどれくらいの大きさ?
いくつかの種類の恐竜では、ふ化する前またはふ化直後の幼体の化石が見つかっています。例えば、ベイベイロンという大型のオビラプトロサウルス類(全長約 8m)には、ふ化まで一か月以内だったとされる幼体化石(通称ベイビー・ルイ)が発見されています。このベイビー・ルイから、ベイベイロンは全長40cmほどで生まれてきたと考えられています。
また、ラペトサウルスという全長15mほどの竜脚類 の場合、ふ化直後は体重が3.4kgほど(小型犬と同じくらい)であったことが分かっています。幼体は生後1~3か月ほどで体重が約40kgにまで増えたとされており、短期間で急激に成長したようです。
“カモノハシ竜”のなかまのマイアサウラは、ふ化直後には全長約40cmだったのが、生後1年で全長約1.5mと3倍以上の大きさに成長しました。
こういった成長のようすは、化石の骨に残された成長の痕跡 から調べられています。
マイアサウラの成長の様子。左から3週、6週、6か月、3歳、4歳のマイアサウラの大腿骨の化石と頭部の復元模型