恐竜・古生物 Q&A

お母さん恐竜は卵がかえるまで巣に残っていたの?

恐竜の中には、卵を産んだ後も卵を保護したり子育てをしたものもいました。獣脚類 じゅうきゃくるい の一部(オビラプトロサウルス類やトロオドン科)は、親が卵を守ったり抱いて温めたりしていたことがわかっています。つまり、これらの恐竜は卵がふ化するまで巣に残っていたと考えられています。現代の鳥類ではオスもメスも卵を抱くことが多いため、恐竜でもオスとメスが共同で卵の保護や子育てを行った可能性があります。

その他の多くの恐竜は、太陽光の熱や地熱、植物の発酵 はっこう により生じる熱で卵を温めていたと考えられており、抱いて温めることはなかったとされています。しかし、現在のワニの中には、産卵した後も巣から離れず卵を守るような行動をとるものもいることから、抱卵 ほうらん をしない恐竜にも卵がふ化するまで巣を守ったものがいたかもしれません。

オビラプトロサウルス類(シチパチ)の化石

卵を抱いた状態で見つかったオビラプトロサウルス類(シチパチ)の化石

(2020/12/22更新)

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