恐竜・古生物 Q&A

恐竜の耳はどのくらいよく聞こえたの?

保存のよい恐竜の頭骨には、音を聞くための器官のひとつ(うずまき管、蝸牛管 かぎゅうかん )が詰まっていた空洞が残されることがあります。これを調べることで、恐竜がどのような音を聞いていたのかにせまることができます。

“カモノハシ竜”のなかまの恐竜(中でもランベオサウルス亜科)は、低い音がよく聞こえた可能性があります。例えば、ヒパクロサウルスはおよそ80ヘルツの音が最もよく聞こえたと考えられています。これは、仲間の出す低い声を聞き取るのに役立っていたのかもしれません。

ワニ類と鳥類の内耳(左側面)の模式図

ワニ類と鳥類の内耳(左側面)の模式図。恐竜の内耳も似た形をしていました。黒で示した蝸牛管の長さがわかると、聴力を推定することができます

(2020/12/22更新)

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