恐竜・古生物 Q&A

恐竜は話すことができたの?どんな声で話したの?

恐竜の子孫である鳥や、恐竜の親戚であるワニは、声を出してコミュニケーションをとっています。そのため、恐竜も声を出してコミュニケーションをとっていたと考えられます。しかし、声に関係のある部分は基本的に化石に残らないので、絶滅した恐竜の鳴き声を知るのは非常に難しいことです。

現在の鳥の鳴き声を調べると、大型の鳥は口を閉じて声を出すことが多いため、多くの恐竜は口を閉じたまま低い鳴き声を出していたと考えられています。

“カモノハシ竜”のなかまの中には、頭に中空のトサカがある種類がいました。このトサカに空気が流すことによって、音を作り出すことが出来たと考えられています。例えば、パラサウロロフスは楽器のトロンボーンのような低い音を出していたことがわかっています。また、トサカや空洞の形はおとなと子どもで異なっていました。おとなは遠くの群れと、子どもは近くの親とのコミュニケーションが必要だったため、声の高さが違っていたのかもしれません。

パラサウロロフスの頭骨

パラサウロロフスの頭骨。長いトサカの中には鼻からつながる空洞があります

(2020/12/22更新)

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