恐竜・古生物 Q&A

恐竜の嗅覚は鋭かったの?

脳の中でも嗅覚 きゅうかく を司る部分(嗅球 きゅうきゅう )は、一般的に鼻の利く動物ほど大きくなります。恐竜では、鳥に近くなるほど嗅球が小さくなる傾向にあります。

恐竜の中でも、アンキロサウルスのなかまやティラノサウルスは、嗅球が大きく発達していました。また、ティラノサウルスに近いナノティラヌスや、アンキロサウルスのなかまのユーオプロケファルスは、においをよりよく感知するための仕組み(鼻甲介 びこうかい )をもっているため、嗅覚が鋭かったと考えられています。

現生の脊椎動物の脳

現生の脊椎動物の脳。恐竜は爬虫類や鳥類に近い形をしていました。一番上の図にあるように、嗅覚に関係する「嗅球」は黄色で示した大脳の前方にあります

(2020/12/22更新)

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