恐竜・古生物 Q&A

恐竜の視力は?

恐竜の視力、つまり「どれくらい良く物が見えていたか」については、今のところ化石の証拠をもとに知ることはできません。しかし、恐竜が目や鼻、耳などから得られるどの情報に特にたよって生活していたのかについては、脳を調べることである程度知ることができます。脳の視蓋 しがい という部分が発達している動物ほど、目から得られる情報(視覚)にたよっていたと考えられます。

いろいろな種類の恐竜の視蓋を調べた結果、鳥に近いものほど視覚にたよった生活をしていたことがわかってきました。獣脚類 じゅうきゃくるい の中でも比較的鳥に近いグループ(コエルロサウルス類)は、他の恐竜より視覚にたよっていたと考えられています。

現生の脊椎動物の脳

現生の脊椎動物の脳。恐竜は爬虫類や鳥類に近い形をしていました。一番上の図で青色になっている中脳の一部「視蓋」が、視覚とのつながりが強い部分で、鳥類などでは特に発達しています

(2020/12/22更新)

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