恐竜・古生物 Q&A
足跡がどの恐竜のものかはわかるの?
足跡の形や大きさから、付けた恐竜の大まかなタイプはわかります。例えば、3本指で指先が鋭く尖っている二足歩行の足跡は獣脚類 、大きくて丸みを帯びた形で四足歩行の足跡は竜脚類 といった具合です。鳥脚類 も3本指の足跡を残しますが、指の形や歩いていた時の歩幅が獣脚類の足跡と異なるので区別することができます。
また、獣脚類の中でも特殊 な足の形をもつもの(ドロマエオサウルス科、トロオドン科、テリジノサウルス上科)は、足跡を区別することができます。
しかし、足跡から恐竜の具体的な種類を知ることはほぼ不可能です。例えば、カナダの後期白亜紀には、アルバートサウルスやゴルゴサウルス、ダスプレトサウルスといったティラノサウルスのなかまの恐竜が生息していました。これらの恐竜は、同じような足の形や大きさであるため、足跡を見分けることはできていません。
勝山市の発掘現場の足跡化石面で見られる獣脚類・鳥脚類・竜脚類の足跡。獣脚類と鳥脚類はいずれも3本指ですが、指の形などが異なります