恐竜・古生物 Q&A

恐竜化石がまだ発見されていない大陸はどこ?

恐竜の化石は、全ての大陸から発見されています。恐竜が繁栄した時代の大陸とその気候は、現在のものとは大きく違っていました。

恐竜が出現した後期三畳紀 さんじょうき には、すべての大陸が互いにつながっており、ひとつの大きな大陸「パンゲア」を形づくっていました。中期ジュラ紀になると、パンゲアは分裂を始め、現在の北アメリカ・アジア・ヨーロッパを含む北の「ローラシア大陸」と、アフリカ・南アメリカ・オーストラリア・南極・インドを含む南の「ゴンドワナ大陸」とに分かれ始めました。その後、さらにそれぞれの大陸は分裂を繰り返し、白亜紀の末には現在の大陸の位置に近づいていました(この様子は当館の「生命の歴史」でも紹介しています)。こうした大陸の分裂により、それぞれの大陸で恐竜が独自に進化することになりました。また、中生代は現在の気候に比べるとはるかに暖かい時代でした。当時の南極大陸は、現在よりも北に位置していたこともあって今ほど極寒の世界ではなかったようで、恐竜の化石も発見されています。

中生代の大陸移動の様子。

中生代の大陸移動の様子。数字は億年前。三畳紀のころには1つの超大陸(パンゲア)につながっていますが、中生代を通して次第に分かれていき、白亜紀の終わりには現在に近い配置になっていました

(2020/12/22更新)

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