恐竜・古生物 Q&A

恐竜時代の植物にはどんな種類があったの?

恐竜が出現した後期三畳紀 さんじょうき から前期白亜紀までは、シダやヒカゲノカズラ、トクサのなかまといった胞子でふえるシダ植物と、マツやソテツ、イチョウなどの裸子植物のなかまがいました。現在、もっともよく目にするいわゆる花を咲かせる植物(被子 ひし 植物)は、白亜紀のはじめ頃までに出現したため、それ以前の森の様子は現在とは大きく異なっていました。被子植物のなかまは、白亜紀の中頃に爆発的に進化したと考えられています。それとともに、いくつかの恐竜のグループ(“カモノハシ竜”や角竜 つのりゅう のなかま)は、被子植物も食べられるような歯をもつようになりました。

現在見られるほとんどの植物の祖先は恐竜時代に出現していましたが、例外として現在私たちの足元にあるいわゆる「草(イネ科植物)」は恐竜が絶滅した後に出現したとされています。

北アメリカの植物相の変化をあらわしたジオラマ

北アメリカの植物相の変化をあらわしたジオラマ。白亜紀になると花を咲かせる植物(被子植物)が勢力を拡大します

(2020/12/22更新)

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