恐竜・古生物 Q&A
日本で恐竜化石が発見されているのはどこ?
1978年に岩手県から日本初の恐竜化石が見つかりました [註1] 。その後、これまでに1道18県で恐竜化石が発見されています。(北海道・岩手県・福島県・群馬県・富山県・石川県・福井県・長野県・岐阜県・三重県・兵庫県・和歌山県・山口県・徳島県・香川県・福岡県・長崎県・熊本県・鹿児島県)。中生代の地層があるならば可能性はありますが、そのすべてから恐竜化石が発見されるとはかぎりません。日本では、主に白亜紀に陸上でたまった地層(陸成層 )や、陸から近い海でたまった地層から発見されています(詳しくは当館の展示「日本の恐竜化石」をご覧下さい)。
特にここ十数年間は、日本からの恐竜化石の発見が続いています。それは、恐竜化石が見つかるかもしれないと考えて地層を調査する方が増えたのが大きな理由でしょう。また、化石の発見をきっかけに、いくつかの地方自治体が調査団を組織して、調査や発掘を進めてきたことも理由のひとつだと思われます。
これまで確認されている日本の恐竜化石の産地。中生代(三畳紀・ジュラ紀・白亜紀)の地層の分布を緑色で示しています
- 山口県下関市から見つかった恐竜の卵化石も”恐竜化石”とするならば、実はその化石は1965年に見つかったものであり、岩手県からの恐竜化石発見よりも古く、国内初の発見だったとも言えます。