恐竜博物館の建物
施設の概要
福井県立恐竜博物館の建設にあたっては、人にやさしく周辺の自然環境と調和し恐竜化石産地としてのシンボルとなるような建物とし、館が包含する機能の特性、効率性や安全性を高めた施設となっています。
その特色は次のとおりです。
- 元の地形を極力保存しながら、起伏を積極的に利用し、最小限の造成で施設を建設する手法とするなど、環境への影響が最小限になるよう十分配慮しています。
- 建物は、恐竜ホールとウィング棟から構成され、展示部門としての恐竜ホールは、円状のドームとしてダイナミックな無柱空間構造となっています。ウィング棟には、建物のシンボル的存在として、楕円錐形のトップライトを設置し、建物内部にやわらかな自然光を導く機能を持たせています。
- 県の「福祉環境整備指針」や「福祉のまちづくり条例」に基づいて、高齢者・身体的弱者が利用しやすい、バリアフリーの施設となっています。
- 省エネルギー対策、防災対策、積雪対策、維持保全対策等も十分考慮した施設として整備しています。
施設の構成
展示部門 | 常設展示室(4,500㎡)、特別展示室 |
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調査研究部門 | 研究室、実験室、分析機器室等 |
収集保存部門 | 収蔵庫、化石クリーニング室、酸処理室等 |
教育普及部門 | 講堂、研修室、ダイノライブラリー、視聴覚ライブラリー等 |
その他 | サービス部門(レストラン、ミュージアムショップ等)、管理部門(事務室、会議室等)、共通共用部門 |
建築物概要
所在地 | 福井県勝山市村岡町寺尾51-11 |
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敷地面積 | 約30,000㎡ |
延床面積 | 約15,000㎡ |
構造・規格 | 鉄筋コンクリート造 地上3階・地下1階(恐竜ホールは、鉄骨造のドーム) 恐竜ホールの寸法: 高さ 約37.5m、長径 84m、短径 55m エスカレーターの長さ: 約33m |
総事業費 (建設当時) |
建築工事費: 91億5千万円 展示工事費: 31億円 総額: 約140億円(その他、資料整備費、備品を含む) |