恐竜博物館が近年進めている中国の研究機関との共同発掘調査においては、着実に成果をあげています。昨年、中国・浙江省東陽市北西部において、新たな足跡化石を発見することができました。この際採取した足跡化石の複製を、館1階ダイノラボにて展示いたします。
標本は、獣脚類の足跡(連続歩行・写真のもの)のほか、皮膚痕が残る獣脚類の足跡、翼竜の足跡、鳥類の足跡です。いずれも高精度であり、複製ながらも足跡の凹凸をまざまざと見て取ることができます。
発掘面積は75㎡におよび、他にも竜脚類の連続歩行など多数の足跡化石を発見しています。足跡化石からは、生き物たちの歩いた方向や行動、水の流れや地質など当時の生活をうかがい知ることができます。東陽市からは他にも多くの化石が見つかっており、これからも発見と研究が期待されます。