福井県立恐竜博物館は2011年新規購入した標本資料を期間限定にて公開いたします。

博物館は資料の収集・保管という役割もあり、適宜標本資料を購入しています。今回公開するのはそのうちの「エオドロマエウス」です。最古の恐竜の一つで、当館展示のエオラプトルよりも以前の種であり、ほぼ完全な骨格から復元された全身骨格という、大変貴重なものです。期間内にお越しいただき、ぜひご覧ください。

エオドロマエウス・マーフィについて

概要

現在までに知られる最古の恐竜の一つで、ほぼ完全な骨格にもとづいて2011年に命名されました。アルゼンチン北西部の世界遺産として知られるイスキグアラスト層から発見されています。頭骨や前あしなどに見られる特徴から獣脚類であることが、また鋸歯の形状から肉食であることがわかります。前あしに5本の指を持つことは獣脚類の中でも原始的な特徴です。最初期の恐竜の進化を考える上で非常に重要な化石です。

分類

竜盤目　獣脚亜目

産地

アルゼンチン

時代

三畳紀後期（約2億3000万年前）

全長

約1.6 ｍ