恐竜博物館は、本日、中国浙江省で発見した新種の白亜紀鳥類足跡化石について発表を行いました。当館は海外での恐竜化石調査を行っており、姉妹提携館である浙江自然博物館との共同調査において発見したものです。
足跡化石の学名は「Dongyangornipes sinensis(中国東陽市産の鳥の足の意味)」で、学術誌「Cretaceous Research」電子版(2012年11月30日公開)に記載論文が掲載されました。化石は浙江省東陽市にある金華層(白亜紀後期:約1億~8500万年前)にて発見された足跡の中のひとつです。
足跡化石には、3本指の間に水かきが見られます。この時代には鳥類の多様な進化があったと考えられ、水かきを持つ「水鳥」への進化を考える上で、貴重な資料といえます。
この足跡化石の複製(レプリカ)を、2012年12月13日㈭から28日㈮まで、恐竜博物館3階エントランスで公開します。