タイで発掘の新種恐竜発表と福井産恐竜の展示について
恐竜博物館はタイ王国で共同発掘調査を行ってきましたが、2011年11月25日に新種恐竜の記者発表を、また11月28日から12月2日に開催された学会での特別展示に福井産恐竜を展示しました。
新種のイグアノドン類の記者発表
2011年11月25日午後4時、ナコーン・ラチャシーマーラジャパット大学にて、共同調査研究で明らかになった新種のイグアノドン類「ラチャシマサウルス」について記者発表を行いました。会場は同大学構内の中央に最近作られた恐竜公園です。プラトゥエン館長、スワット元副首相、東特別館長、柴田研究員が出席しました。研究論文が掲載された雑誌を手渡し、記者会見を行いました。
古生物学・層序学世界会議(WCPS 2011)での特別展示
タイで共同発掘調査を行っている珪化木・鉱物資源東北研究所(旧 珪化木鉱物資源博物館)が主催し、恐竜博物館が後援した「タイ国王84歳記念古生物・層序世界会議(WCPS 2011)」が、11月28日から12月2日(巡検も含む)の日程で開催されました。恐竜やほ乳類などの古脊椎動物や、軟体動物などの無脊椎動物、古植物などの研究者が総勢200名以上集まりました。
28日にはシリントーン王女が会場へお越しになり、柴田研究員がナコーンラチャシーマーで発見された脊椎動物化石の展示場にて、イグアノドン類の復元頭骨とラチャシマサウルスについてご説明をしました。
会議では、東特別館長による基調講演をはじめ、野田主任研究員、矢部主任研究員、柴田研究員が口頭発表を、柴田研究員がポスターセッションでの発表を行いました。
29日からは恐竜ホールで、恐竜博物館とシリントーン博物館の化石の特別展示を行いました。恐竜博物館は約2m×約6mの大型パネルで、館の紹介や、福井での発掘調査、白亜紀の福井の復元画、福井の恐竜骨格と復元模型の展示を行いました。精巧な仕上げの当館の標本はとても好評でした。また、一般の来場者も写真を撮るなど、興味を持って見ていただきました。