タイとの共同研究で発見された新種のイグアノドン類について

2016年1月15日

福井県立大学恐竜学研究所と姉妹提携をしているナコーン・ラチャシーマ・ラジャバット大学付属珪化木鉱物資源東北調査研究所(タイ王国)との共同研究の結果、ナコーン・ラチャシーマ県から発見されたイグアノドン類が新種として認められ、2015年12月、米国オンライン科学雑誌「PLOS ONE」に論文が掲載されました。

概要

学名
Sirindhorna khoratensis
(日本語表記 シリントーナ・コラーテンシス)
名前の意味:属名はタイ王国のシリントーン王女(Her Royal Highness Princess Sirindhorn)、種小名は発掘現場が位置するナコーン・ラチャシーマの別称「コラート(Khorat)」に由来。
発掘地
タイ王国ナコーン・ラチャシーマ県ムアング区スラナリ地区サファン・ヒン村 恐竜化石発掘現場
研究者
柴田正輝(福井県立大学講師・福井県立恐竜博物館研究員)
プラトゥエン・ジンタサクル(ナコーン・ラチャシーマ・ラジャバット大学付属珪化木鉱物資源東北調査研究所准教授)
東 洋一(福井県立大学教授・福井県立恐竜博物館特別館長)
尤 海魯(中国科学院古脊椎動物古人類研究所教授)
論文
A new basal hadrosauroid dinosaur from the Lower Cretaceous Khok Kruat Formation in Nakhon Ratchasima Province, northeastern Thailand
(タイ東北部ナコーン・ラチャシーマ県に分布する下部白亜系コク・クルアト層から産出した新種の基盤的ハドロサウルス上科の恐竜について)
掲載雑誌:PLOS ONE(2015年12月30日発行)

展示公開

2016年1月30日㈯から恐竜博物館3階特別展示室前スペースにて、全身骨格(複製)および実物化石を展示。(5月8日㈰まで)

発表までの経緯

福井県立恐竜博物館は、2007年(平成19年)からナコーン・ラチャシーマ・ラジャバット大学付属珪化木鉱物資源東北調査研究所(以下NRRU)と共同発掘調査を行っている。2011年(平成23年)には共同研究の成果の一つとして、新種のイグアノドン類「Ratchasimasaurus suranareae(ラチャシマサウルス・スラナリアエ)」が報告された。

その後の継続的な発掘調査の結果、保存状態の良い標本が多く発見され、既存の種類ではないイグアノドン類であることが明らかになった。学術雑誌「PLOS ONE」に論文が掲載され、新属新種「Sirindhorna khoratensis(シリントーナ・コラーテンシス)」として学名が認められた。なお本研究は福井県立大学恐竜学研究所と姉妹提携をしているNRRUと共同で行われたものである。

発見された化石について

分類
鳥盤目 鳥脚亜目 ハドロサウルス上科
時代
白亜紀前期 (約1億2000万年前)
地層
コラート層群コク・クルアト層
発見場所
タイ王国ナコーン・ラチャシーマ県ムアング区スラナリ地区サファン・ヒン村 恐竜化石発掘現場(図1)
発見日
2006年〜
掲載雑誌
PLOS ONE(2015年12月30日発行)
http://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0145904
図1.恐竜化石発掘現場
図1.恐竜化石発掘現場

福井県立恐竜博物館

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