博物館の出版物
「クジラが陸を歩いていた頃 ―恐竜絶滅後の王者」
我々に馴染み深い動物―クジラ―。海に住む哺乳類であるところのクジラは、陸を歩いていた頃の痕跡をその体に残しています。海から這い出て進化した動物が、再び海に戻っていったという事実は、進化という大自然の営みを大変興味深いものにしています。
この図録では、特別展「クジラが陸を歩いていた頃 ―恐竜絶滅後の王者」において世界で初めて一堂に公開展示されている、非常に貴重な標本の数々を収録しています。現生のクジラとイルカの解説を行いつつ、クジラ類の進化の過程を、標本観察のポイントもあわせて紹介しています。
会場の観覧ではクジラの骨格の巨大さを実感していただき、図録ではドラマチックな進化の不思議を堪能していただきたいと思います。
著者 | 一島啓人(福井県立恐竜博物館)、R・ユワン・フォーダイス(オタゴ大学地質学部) |
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発行 | 福井県立恐竜博物館(2007年7月13日付発行) |
価格 | 800円(A4版オールカラー、87ページ) |