福井県立恐竜博物館は本日、2007年度発掘についての成果を記者発表いたしました。
第3次となる福井県恐竜化石発掘調査の発掘は、今年が初年度で、2007年7月14日から8月31日まで勝山市北谷町にて行われました。調査では骨化石の発見が相次ぎ、先日の竜脚類の上腕骨、尺骨に続き、右大腿骨を発見。ほか千点以上の骨化石を発見しました。
発見された竜脚類の大腿骨は長さ86cm、最大幅25cmと大きなものです。上腕骨、尺骨の発見場所と近いため、これらは同一個体のものと考えられます。また肋骨や歯など約10点を発見しており、全身骨格復元が期待されます。さらにクリーニングや今後の発見で種類の特定へと期待がふくらみます。
また、来月からタイで行う恐竜化石発掘調査についても発表を行いました。タイは勝山と同じく白亜紀前期の地層が広がっており、フクイサウルスやフクイラプトルなどの比較研究の意味からも、重要な調査といえます。期間は1ヶ月半。館ではタイからの発掘リポートを随時お知らせする予定です。