福井県立恐竜博物館は本日、2009年度発掘成果について記者発表いたしました。
2007年に発見した小型獣脚類のクリーニングをほぼ完了し、これらの骨化石をもとに骨格を復元しました。発見された骨化石は体の6割以上にもなります。歯の特徴などから新種の恐竜であると考えられます。現在、学名記載のための論文を作成中です。この「羽毛恐竜」は世界の恐竜研究において注目を集めることでしょう。
また、7月~9月に行った勝山市北谷での恐竜化石発掘調査、6月に中国で、11月~12月にタイで行った海外恐竜化石共同調査についても報告を行いました。それぞれの調査において多数の恐竜化石を発見することができました。特に海外での調査は、さほど重要視されてこなかった場所での発見だけに、学術的に大変意義深いものです。今後のクリーニングと研究の進行によって、さらに新発見が期待されます。
今回発表した小型獣脚類(ドロマエオサウルス類)の復元骨格、復元模型および一部の骨化石については3月20日㈯から一般公開します。展示場所は、恐竜博物館1階「日本各地の恐竜化石」コーナーです。